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今年夏から秋の間に起こった立て続けの出来事で、僕のデジタルミュージックライフは本当に変わってしまった。激動の幕開けは、まず8月の「iTunes Music Store」日本上陸!(photo 01)これまで『iPod』で音楽を楽しむには、CDから音楽データを音楽管理ソフトの「iTunes」に取り込み、『iPod』にシンクするというのが基本のパターンだったが、「iTunes Music Store」の登場は、今までの常識を一新する新しい体験を僕に提供してくれた。CD以外にもインターネットを通じていつでも好きなときに音楽を購入することができるのだ。しかも楽曲はアルバム単位でなくても、曲単体で購入することができる(一部アルバム単位で購入しないといけない楽曲もあり)。値段も1曲あたり150〜200円というお手軽な値段だから、ジュークボックスに曲をリクエストするような感覚で楽曲がダウンロードできる。もちろんダウンロードした曲は『iPod』に転送して持ち歩くことができる。今まで「ちょっと興味のある音楽だけれども、アルバムを買うほど興味があるわけでない」とか、「テレビやCMなどで流行っている曲を自分でじっくり聞きたい」など思っていたことが、簡単に実現できるようになったので、音楽に対する考え方や価値観が変わり音楽と接する毎日が楽しくなった。
[立て続けに発表された新製品]


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その「iTunes Music Store」の日本上陸から1ヶ月ほどした9月初旬、アップルから新製品が発表された。『iPod nano』だ(photo 02)。『iPod mini』よりも小さく(photo 03)、鉛筆よりも薄い(photo 04)。「nano」とは非常に小さい(10のマイナス9乗という意)という意味であるが、まさにそのとおりといった印象のアイテム。今から4年前に登場した初代『iPod』は、「ポケットの中に1000曲」というキャッチフレーズだったが、『iPod nano』はポケットはポケットでもこっちのポケット(photo 05)。ジーンズの小銭(またはジッポライター)を入れておく小さい方のポケットに、1000曲まるごと入ってしまう。さらにシリーズでは唯一『iPod photo』にしか採用されていなかったカラー液晶も採用。最大2万5000枚の写真を持ち歩くこともできるのだ(photo 06)。もちろん音質もバツグン!
ウェブサイトやテレビCMで、その小ささはなんとなくはわかってはいたものの、実際手にしてみると、その薄さと軽さに改めて感動した。知人や友人に見せると「こんなに小さいの!」と、誰もが驚いていたほど。
その1ヶ月後の10月初旬、『iPod nano』の感動や興奮がさめやらぬ中、またしてもアップルから新製品が発表された。それはシリーズの中でもメイン的な存在の『iPod』のNewバージョン。デザインも中身も一新され、さらに動画再生機能が搭載された(photo 07)。新『iPod』の発表と同時にリニューアルされた「iTunes Music Store」から動画をダウンロードすることができ(photo 08)、『iPod』に転送して動画を楽しむことができる。(もちろん「iTunes」上でも動画を再生することができる。)
ミュージックビデオなど(photo 09)が、音楽と同じような感覚でダウンロードでき、値段も1コンテンツ300円程度。何より音楽ファンにとって朗報なのは、これまでテレビやDVDなどでしか楽しめなかったアーティストのプロモーションムービーなどが、気軽に楽しめるようになったことだろう。

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Photo 08 |

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[動画再生機能をとるか、ダウンサイジングをとるか。]

読者の方の中には、『iPod nano』を買おうと思っていたけど、すぐ『iPod』の新しいのがでてどちらを買おうか迷っている、という人も多いかもしれない。そんな人のために、それぞれの特徴をここで検証してみたので参考にしてほしい。

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写真(photo 10)は左から、一つ前の世代の『iPod(20GB)』、新『iPod』、そして『iPod nano』の正面からのショット。『iPod nano』がひとまわりもふたまわりも小さいのがよくわかる。新旧2つの『iPod』はサイズ的にはほとんど変わらないが、液晶のサイズに関して新『iPod』は320×240ピクセルと、動画再生に関して意欲的な印象だ。次に厚みは、『iPod nano』の方が旧『iPod』に比べて1/2程度しかない。新『iPod(30GB)』と旧『iPod』を比べると、ハードディスク容量が1.5倍になったにもかかわらず、約30パーセントのダウンサイズ化に成功していることなる(photo 11)。縦横の大きさは変わらないのに厚みがこれだけ薄いと、持った感じは随分違うものだ。

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『iPod nano』には、その小さなボディーを最大限に活用できる魅力的なアクセサリがオプションとして多数用意されている。例えば、ネックストラップ型のイヤホン『iPod nano Lanyard ヘッドフォン』(4500円)は、『iPod nano』の下部にある「Dockコネクタ」部分に差し込むような形で本体を胸からぶら下げることができ、うっとうしいイヤホンコードがシンプルになり、使用感はとても快適だ(photo 12、13、14)。また、音楽を楽しみながらジョギングなどのスポーツをする際に必携のアイテムの『iPod nanoアームバンド』(各色3400円)(photo 15、16)は、5色のカラーから選ぶことができ、さらに大切な『iPod nano』を傷や外部からの衝撃から守るシリコンケース『nano tube(ナノ チューブ)』(3400円)にいたっては、5色のケースがセットになっているので、その日の気分や、着ていく洋服にあわせてカラーを選ぶこともできる(photo 17、18)。

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一方新『iPod』の方は、ミュージックビデオの再生のほかにもその大画面を生かして、写真はより大きく表示できるし(photo 19、20)、「ビデオPodCast」と呼ばれる、動画版の次世代インターネットラジオなどを持ち歩くことが可能だ(photo 21、22)。また、オプションの『AVケーブル』(2200円)を直接『iPod』に繋いだり、『Universal Dock』(4500円)と併用するなどしてテレビと繋げば、『iPod』の中の動画コンテンツや写真のスライドショーなどを大画面で楽しんだり、外部アンプに接続してスピーカから出力することも可能だ(photo 23)。また、『Apple Remote』(3400円)があれば、『Universal Dock』と併用して『iPod』を離れたところから再生やスキップ、音量調節などが行える(photo 24)。『iPod』には一応「キャリングケース」が付属するが(photo 25)、別売りの『iPodソックス』(3400円)を買えば(photo 26)、6色の中から好みのソックスを選んで大切な『iPod』を傷や衝撃から守ることができる(photo 27)。

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Photo 26 |

Photo 27 |
『Universal Dock』や『Apple Remote』、『AVケーブル』は、『iPod nano』でも利用できるが、『AVケーブル』を使用した場合は、音声のみ(「赤」および「白」)対応で、動画をテレビに映すのは対応外。
[デザイン変更にみる、周辺アクセサリ今後は?]


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普段から思っていることだが、アップルの製品は単にデザインがいいというだけでなく、他のメーカーが気にしないような部品の細部にまで「美」を追求した、究極のデザインであることにいつも感心させられる。例えば、写真は新『iPod』のイヤホンジャックの部分であるが、よく見ると外側の金属の丸みに合わせて、内側のプラスチックの部分もきれいにカットされていることがわかる(photo 28)。ところで、『iPod nano』以降のiPodシリーズには、以前には存在した、リモコン端子が廃止されている(photo 29、30)。この理由のひとつは、『iPod』に搭載されている「クリックホイール」の使い勝手が良いので、外部リモコンを使っているユーザが少ないこと(photo 31)。言い換えれば『iPod』の本体そのものが、リモコンみたいなものであるからだ。しかしそのために、これまでリモコン端子を利用していた周辺アクセサリが、今後のiPodシリーズでは使用できなくなることになってしまった。例えば、リモコン端子に接続するボイスレコーダー用のマイクや(photo 32)、クルマなどで重宝されていた「FMトランスミッタ」などだ(photo 33)。アップルの説明によれば、これまで混在していた様々なコネクタ類を、今後はマックやPCとの接続用に使っている「Dockコネクタ(photo 34)」に統合し、一本化させていく方針とのこと。なので、これまで発売されてきた周辺アクセサリの中でも、「Dockコネクタ」タイプで本体と接続するものは、今後のiPodシリーズでも使える可能性が高い。しかし、「Dockコネクタ」タイプの周辺アクセサリでも、本体内部の回路上使用できないものもあるので注意したい(photo 35)。現在さまざまなメーカーからあたらしい『iPod』に対応する周辺アクセサリの開発が急ピッチで行われているらしいので、今後の新製品情報には要チェックだ!
総括するならば、『iPod nano』は、ボディーサイズを極限までコンパクトにしたにもかかわらず、『iPod』として基本機能がいっさい妥協されておらず、音楽をいつでもどこでも楽しみたい人にとって究極ともいえるミュージックプレイヤーだ。対して新『iPod』は、これまでの『iPod』に加え、さらに動画再生という機能的飛躍を実現した。「音楽を見て楽しむ」という新しいスタイルを体感したい人にとって、これまた究極のミュージックプレイヤーといえるだろう。
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