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[身近になったDTM]

アップルのMacintosh用マルチメディアソフト『iLIFE’04』を手に入れて3ヶ月。『iLife’04』のパッケージに含まれているソフトのうち、音楽管理ソフトの『iTunes
4.2』、写真編集ソフトの『iPhoto 4』、ビデオ編集ソフトの『iMovie 4』、DVD作成ソフトの『iDVD 4』の4つのアプリケーションに関しては、全く問題なく使いこなせているが、音楽製作ソフトの『GarageBand』だけ機能をフルに使えていない。『GarageBand』は複数のサウンドをトラックごとに分けて編集できる「MTR(マルチトラックレコーダー)」ソフトであるが、これまで「MTR」ソフトはン十万円するものばかりで、気軽にDTM(デスクトップミュージック)を行いたいと思っているコンシューマーには敷居が高かった。しかし『GarageBand』も同梱している『iLife’04』の価格は6,090円

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と格安だから、DTMをはじめるきっかけになったユーザも多いのではないだろうか。『GarageBand』には「アップルループ」という細切れになった間奏曲が豊富に収録されていおり、音楽に関する知識がなくても画面上で誰でも簡単にサウンドが作成できる。
しかし、自分で演奏したオリジナルのサウンドを作りたいなら、MIDIキーボードなどのMIDI機器が必要となってくる。MIDIとは、Musical Instrument
Digital Interfaceの頭文字をとった言葉で、電子楽器の演奏情報を送受信するための世界共通のインターフェースのことを指す。異なるメーカーの機器間で同期演奏を行ったり、様々な楽器の音色を組み合わせて演奏させることもできる規格だ。
つまり『GarageBand』の機能をフルに使いこなせなかった理由は、MIDI機器を持ち合わせていないことだ。『GarageBand』に接続可能なMIDIキーボードを手に入れて、自分だけのオリジナルサウンドを作成しようと思う。(photo
01)
[USBオーディオ搭載のMIDIキーボード]


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今回私が選んだのはEDIROLの『PCR-1』だ。通常MIDIキーボードはMIDI端子を搭載し、他のMIDI機器との接続はMIDIケーブルを用いるのが一般的だが、『PCR-1』はパソコンとの接続にUSBを使用するので、直接パソコンに繋げることができる(photo
02)。MIDI/USBの変換ケーブルを別途購入しなくてOKだ。電源もUSBのバスパワーによる供給なので、ACアダプターや電池も必要ない。あとはUSB付きのパソコンと『GarageBand』などのシーケンスソフトさえあれば、誰でもすぐにDTMをはじめることができる(photo
03)。

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『PCR-1』は、縦が22センチ横が45センチと薄さ2.8センチのコンパクト25鍵キーボードながら、標準サイズの鍵盤実装している(photo
04)。重さもわずか1.5キログラムだから、PowerBookなどのノートパソコンと一緒に持ち運ぶこともできる(photo
05)。また、鍵盤演奏だけでなくDTM製作に必要な様々な制御系に8個のコントローラーを搭載し、ファンクションキーなどを組み合わせて25系統の制御が可能だ(photo
06、07)。コンシューマーからプロフェッショナルまで使えるコンパクトで軽量なモバイルキーボードなのだ。

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パッケージには、本体/取扱説明書/USBケーブル/インストールCD/キャリングケースが付属している(photo
08、09)。Macintoshの場合、インストールCDからドライバーをインストールすると「システム環境設定」のその他の欄に「EDIROL PCR-1」というアイコンが増えていることが確認できる(photo
10)。本体とMacintoshをUSBケーブルで接続し、『GarageBand』を起動しよう(photo
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[音を出してみよう]


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『GarageBand』を立ち上げて、新規プロジェクトを作成すると自動的に「Grand Piano(グランドピアノ)」トラックが追加されている(photo
12)。もし追加されていない場合はメニューから「新規トラック」を選択、または画面左下の「+」ボタンをクリックしてトラックを追加することができる。そこで『PCR-1』の鍵盤を適当にたたいてみると、簡単に音が出た(photo
13)。ドレミを弾いたり、お決まりの「ネコふんじゃった」などを弾いてしばらく遊んでみると、鍵盤を叩く強弱によって音の大きさが変わることに気がついた。鍵盤を強く叩けば大きな音になるし、弱く叩けば小さな音になる。これが本物のピアノであれば当たり前のことだが、『PCR-1』は鍵盤がベロシティーに対応しているためこのような柔軟な鍵盤演奏ができる。MIDIキーボードによってはベロシティーに対応していないものも少なくないので、MIDIキーボードを選ぶ際には押さえておきたいポイントの一つと言えるだろう。

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『GarageBand』には50種類以上のソフトウェア音源が標準で搭載されている。トラック上の楽器のアイコンをダブルクリックして変更したい音色を選択する。例えば「Drum
kit(ドラムキット)」を選択すれば、ドラムセットのスネアや、シンバルのなど各パーツの音が鍵盤上に配置される。『PCR-1』は鍵盤が25鍵しかないが、左側にある「OCTAVE(オクターブ)」キーを+/-に押すことで、音域を変更することが可能だ(photo
14)。低音のバス・ドラムの音や、高温のハイ・ハットも鍵盤に割り当てられる。
このようにMIDIキーボードを用意すれば、これまで標準で提供された「アップルループ」を組み合わせることしかできなかった『GarageBand』の使い方が大きく広がる。私は鍵盤オンチであるが、今回『PCR-1』の購入をきっかけに、ビデオ編集や、撮りためたデジカメ画像のスライドショーのBGMなど、オリジナルの曲を作成してみようと思う。
次回は実際にドラムや、ベース、ピアノなど複数のトラックを重ねて曲を作成し、『PCR-1』をレポートしたいと思う。
モデル:田村宏美
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