HOME

DIME検証工房
DIME検証工房 TOP PAGE

ヌル小口 Selection

カラープリンター、スキャナー、カラーコピー、メモリーカードからのダイレクトプリント、FAX機能を有したオールインワン・プリンタ。●幅466×高さ213×奥行き373mm。最大用紙サイズ=A4。解像度=最高4800×1200dpi(4色印刷/フォト用紙使用時)。印字速度=モノクロ21枚/分、カラー15枚/分。インターフェース=USB2.0、無線LAN(IEEE 802.11b)、100Base-TX/10Base-T。対応OS=Windows98/2000/XP、Mac OS 9.1以降、Mac OS X 10.1.5以降。
http://www.hp.com/jp/inkjet

第3回 これは一種のデジカメ&通信機器だ!? 12.04 UP
第2回 快適! 家庭内ラボ 11.20 UP
第1回 せまい部屋こそワイヤレス! 11.06 UP


 


 いよいよ最終回。スキャナー、FAXといった画像取り込み、送信系の機能について検証していきましょう。


[ハマるスキャニング]

 いまさら「業務のペーパーレス化の根幹を担うのはスキャニング」なんて、企業へのIT導入営業トークをするつもりはありません。が、スキャナーは使い始めると結構ハマる。紙の書類をデータ化しておくと、そのままメールで送信できたりと何かと都合がいいのである。細かいメモ類をはじめ、雑誌記事のクリッピング、スタジオや編集部の地図やらの、諸々の紙文書をスキャナーでデータ化しています。スキャニングの癖がつくと、紙類をきっぱり捨てられて精神衛生上もいい。もちろん、機密文書に関しては暗号化しておくなど、セキュリティーに気を遣う必要があるが、きっちりやれば紙状態よりも機密度は高いはず。たとえば、捨てられない古いラブレターもデータ化して現物を処分しておけば、いろいろな問題も防げそうですヨ。私はラブレターには34年間無縁なので関係ないですが。

[スキャナーも設置場所が大事]

 このスキャナーというのも、プリンター同様設置場所に悩む周辺機器である。ここ数年はスリムな製品が増えたとはいえ、その平たい形状のためそれなりに面積を取ってしまう。しかも上に物を重ねるわけにもいかない(実際は書類などが積まれていることが多いが……)。さらに、効率よく作業するためにはできるだけ近くに置いておきたい。私個人の場合、ここ数年は液晶ディスプレーの裏側がスキャナーの置き場所になっている。つまらないメモ類でもさっとスキャンする習性を身につけるには、置き場所が重要。スキャナーを活用できるかできないかは、置き場所にかかってると言っても過言ではないのである。
 前々回書いたように『HP PSC 2550 Photosmart』はデスク後方に設置。椅子に座ったままでスキャニングの作業ができる位置にある。オールインワン&ワイヤレスの恩恵です。

[これは一種のデジカメ]

『HP PSC 2550 Photosmart』のスキャン能力は、1200×2400dpi(最大補間解像度19200dpi)とプロの写真家でもない限り十分な解像度を確保している。CCDスキャナーなので立体物もスキャン可能。ドングリも食玩のフィギュアも、デジカメで撮るように、いやそれ以上にきれいに撮れる(photo 01、02)。電子辞書のような平らな機器ならそのまま液晶もばっちりスキャンできた(photo 03)。ただし、表面が光を反射する加工の場合は失敗することもある。美しいブロンズ加工がコルクのように鈍い感じになってしまった(photo 04。拡大画面はphoto 05)。カラー液晶もタイプによって苦手なようだ。被写体となった『IXY DIGITAL L』は被写体に3cmまで寄れるスーパーマクロモードがすごいデジカメだが、スキャナーなら0cmまで寄れる。一種のデジカメとしても重宝しそうだ。


Photo 01

Photo 02

Photo 03

Photo 04

Photo 05

[付属ソフトで画像管理も簡単]

 スキャン作業は、パソコンからでも『HP PSC 2550 Photosmart』本体からでも行なえる。本体から操作する場合、LAN上の任意のパソコンを指定してデータが転送できる。
 パソコンから操作する場合は、付属アプリケーションの「HP ディレクタ」を使用(photo 06、07、08)。スキャンする対象物のサイズを自動判別してくれるので、手動で範囲指定する必要はない(photo 09)。スキャンが完了すると、画像データの管理・編集が行なえるアプリケーション「HPフォトイメージギャラリー」が立ち上がる(photo 10)。スキャンしたデータはデフォルトでは月別のフォルダに保存される。画像データを直接メールソフトやはがきソフトに転送できたりと、付属ソフトの割には高機能だ。付属ソフトとしてはさらに、多国語対応OCRソフト「ドキュメントスキャン」(Windowsのみ対応)や、自動両面印刷に対応したはがきソフト「宛名職人プリンタバンドル版2」なども同梱されている。


Photo 06

Photo 07

Photo 08

Photo 09

Photo 10

[パソコンなしでもスキャンできる]

 スキャンしたデータをカードスロット内のメモリーカードへ直接保存する「スキャンtoメモリーカード」機能も便利だ。スキャンメニューから「メモリカード」を選択し「OKボタン」を押すだけ(photo 11、12、13)。パソコンなしでもスキャンできるのはコピー機の感覚に近い。スキャンデータの保存用として、先日「デジカメ用としては容量不足で使い道がない」と愚痴っていた32MBのSDメモリーカードを常時挿しっぱなしにして使用中。カード内のデータは、パソコンからワイヤレスで取得できるため、パソコンにデータを転送するのにカードの抜き挿しは不要だ。


Photo 11

Photo 12

Photo 13

[綴じ物に便利なフラットベッドFAX]


Photo 14

Photo 15
 プリンターメーカーの一般的な複合機とは異なり、『HP PSC 2550 Photosmart』にはFAX送受信機能が備わっている。受話器がついていないので、そのまま電話はできないが、電話回線をスルーさせて一般の電話機にも接続できるので、1回線しかない家庭でも普通に使用できる。
 送信手順は簡単。「ファクス」ボタンを押し、番号を入力するなど画面に従っていくだけだ(photo 14、15、16)。一般のFAX機と異なるのは、読み取りが、原稿を引き込むフィーダータイプではなく、フラットベッドタイプなこと。もちろんメモリー機能があるので、数枚の原稿でも1回の通信でまとめて送信できる。10枚以上の送信ともなると、さすがに手間がかかるが、フラットベッドならではのメリットもある。綴じた書類でもそのままFAXできるのだ。雑誌や書籍の内容をFAXする場合、今までは一回コピーを取り、それから送信しなくてはならなかったが、フラットベッドならそのまま送信できる。ほかにも、パスポート、免許証、複数の領収書も一度に送れる。預金通帳を税理士にFAXしなければならない時も、そのままコピーするように送れるので楽だ。
 FAX専用機のように、リダイヤル、送信結果のプリント、短縮ダイヤル設定(photo 17)なども備えている。


Photo 16

Photo 17

[編集部にぜひ導入してほしい、カラーFAX]

 この仕事(編集・ライター)で、かなり便利だと思われるのがカラーFAXだ。通常FAXというとモノクロが普通である。しかし雑誌の記事の場合カラーが多い。カラーページのイメージがFAXだと伝わりにくいし、修正を赤字で入れて送り返しても、どこを修正したのかが先方でわかりにくい。モノクロFAXでのやりとりはかなり苦痛で、結局編集部まで出向くことも多い。
『HP PSC 2550 Photosmart』では、相手がカラーFAXに対応していれば、カラーで送受信できる。雑誌の編集作業において、編集者・ライターともに楽ができ、作業効率もアップし、交通費やバイク便などの経費も大幅に削減可能になる。いやほんと、せめてDIME編集部だけでもカラーFAXを導入してもらえませんかねぇ、とマジに思うのであります。
 もちろんカラーFAXは出版業界だけのメリットではないだろう。税務関連の書類でさえカラー化されている昨今、多くのビジネスにおいてカラーFAXはメリットがありそうだ。さらに、『HP PSC 2550 Photosmart』は写真画質にも対応しており、写真を高画質のまま送れる。メールだと相手にパソコンが必要だし、郵送だと時間がかかる。カラーFAXがもっと普及すれば、手軽に写真を送受信できて楽しそうだ。

[そして、あなたの評価ポイントは?]

 フォトプリント中心のファミリーユーザーはもちろん、ビジネス寄りのユーザーにも十分に満足できる機能を備えたマシン。これが、『HP PSC 2550 Photosmart』の機能をひととおり試してみて、日常で使用してみた感想だ。
 実は「カラープリンターなんて必要ねーよ」と言う人にこそ試してみてほしい。無線LANや自動両面印刷機能など、使う前に過剰装備だと思われがちな機能ほど、普通にビジネス用途に便利かつ必要と感じられるはずだ。
 もちろんオールインワンによる省スペース効果も高い。うちでは、以前に使用していたスキャナーとモノクロコピー機の出番がなくなり、第2の人生を模索中である(誰かに譲渡するかネットオークション行きになるはず)。当然、まだスキャナーやコピー機を持っていないなら、なおさら良い買い物となるだろう。
 いくつかのファンクションがただ1台になっただけでなく、ネットワークを通じてそれぞれの機能が有機的に結びついている。だから、使い方や評価するポイントも十人十色で異なってくるはず。
「あなたならどう使いますか?」
 そうこちらから尋ねてみたいマシンである。


応募は終了しました。当選者の発表はこちら!

 


DIME検証工房 TOP PAGE