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コンパックに一時帰国、じゃなくて返却されていた『Evo Notebook N610c』(以下N610c)が戻ってまいりました! もちろん、また返却するのですが、11月1日にはコンパックコンピュータという会社はなくなっていて、ヒューレット・パッカードとなっています。
振り返れば、82年に設立され、パソコンの普及とともに急成長したコンパックは、97年にタンデム、98年にはDECと立て続けに買収。そして02年は、今度はHP(=ヒューレット・パッカード)に買収されるという、あわただしい歴史をたどってきました。短期間に合併・吸収を繰り返すIT企業の変遷は、まるで世界史の授業を思い出させますが、暗記しなくていいだけ、まだマシかと。

[ポータブルっちゃあポータブル]


Photo 01 |
『N610c』のサイズは、幅307×高さ31×奥行250mm、重量は約2.1kgと、車で移動することの多いアメリカじゃ十分ポータブルとよばれる範疇にあります。そこで、編集部まで持って行ってみました(photo 01)。出先でも広い液晶が使えるのはいいねぇ。
実はDIMEのライター陣には、大きめのノートPCを自宅と編集部間で持ち歩いている人間が珍しくありません。モツ橋本はデル『Latitude』を、IT英語講座のタカノリは、東芝『DynaBook V5』という大きく重いマシンを鞄に入れて電車で移動しています。まぁ、やってやれないことないですよね。行商のおばあさんだって、あんなにでかい荷物背負ってるんですから…。『Latitude』は約3.3kg、『DynaBook V5シリーズ』は約2.4kgありますから、『N610c』は比較的サイズも重さも持ち運び向きといえそうです。
[無線LAN内蔵のメリット]

無線LANのモジュールが内蔵されているメリットは、外に持ち出すときにも大ありです。PCカードタイプの無線LANカードの多くはアンテナ部分が出っ張っており、移動中に圧力が加わって折れてしまうことが多いのです。さらに、PCカードが折れたことで、スロットの中まで破壊されるケースもあるとか。だから、移動の際はいちいち無線LANカードを抜いているんですが、これが結構面倒なんですよね。
[ガァーーーン! Mフレッツが使えない!]


Photo 02 |

Photo 03 |

Photo 04 |
ところが、内蔵であることで思わぬ問題も発生してしまいました。
つい最近、DIME編集部のフロアにMフレッツが導入されました(photo 02)。MフレットとはNTT東西が試験運用している、フレッツユーザーが会社や自宅の外でも無線LAN(IEEE802.11b)を通じてインターネットにアクセスできるサービスです。
編集部に導入されたMフレッツはBフレッツ(FTTH)に接続され、ワイヤレスでも通常のADSL接続より快適。パソコンには無線LANの機能のほかに、USBポートに接続する認証キーが必要です(photo 03)。すでに自前の『ThinkPad』では利用しているのですが、改めて『N610c』でも使ってみることにしました。しかーし!
結果から言いますと、ダメでした。
内蔵の無線LANモジュールがMフレッツでは使えないという表示が出て終わり(photo 04)。どうやら、Mフレッツは独自の認証機能を採用したことから、激しく無線LANモジュールを選んでしまうとのことです。802.11b準拠やらWiFi認証だからといって、すべての無線LANサービスが受けられるわけではないのです。まるで、ポン引きに「5000円ポッキリ」と言われ、店に入ったら何十万円もぼったくられたような話ですが、これがIT業界の現実ということで、一般人は泣き寝入りしろってことなんでしょうね。これから無線LANのカードや内蔵マシンを購入する人で、Mフレッツを使いたい人は注意してください。
[アメリカじゃ硬派がモテる!?]

先日どどっと発表されたパソコンの秋モデルは、ノートでも記録型DVDドライブやTVチューナー搭載モデルが目白押し(詳しくは11月7日発売の本誌特集を見てくだされ)。しかし、あいかわらずコンパックやデル、IBMといったアメリカのメーカーのマシンは、この手のデバイスを標準で搭載してはいません。一昔前のマルチメディアや、エンターテイメントといった言葉につられがちな日本人とは違って、アメリカ人はPC=ビジネスツール、という認識が強いのでしょう。
ソニーの『VAIO』に代表される日本のパソコンを軟派とするならば、アメリカで売れているマシンはビジネス寄りで、余計な機能は省いているという点で硬派。どちらの路線が勝つかは、時間が経ってみなければわかりませんが、ユーザーとしてはいろいろ選択できるだけ、まぁいい時代かもしれませんね。
「おまえはどちらが好みか?」と問われれば、「どっちも好き」と答える超軟派なオグチでした。
参考URL
※Mフレッツ(NTT東日本)
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