


いやだいやだ花粉症。これさえなければ、絶好の季節の到来です。花は咲き、緑も息吹く。そんな春の情景を写真に収めようと、久しぶりに35oの一眼レフカメラを取り出した。続いてストロボに三脚と……。そこで異変に気が付いた。
ストロボの電池カバー部分が妙に膨らんでいる。


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そういえば長年使っていなかったから、発光するかなぁ、とスイッチを入れてみるが反応なし。さきほどの膨らみも気になるので、電池カバーを開けてみることに。が、そのカバーは全然微動だにしない。中から強い力がかかっている模様だ。
そこでドライバーなどを使い無理矢理あけてみる。すると、おおおっ。その内部はまるで塩でも吹いているような堅い白い粉が(photo
01、02)。ん?
よく見れば、これ液もれ???

そ、最近はデジカメ派になって、フィルムのカメラはすっかり手を付けなくなっていのだが、しかしそれにしても……。内部は錆びきって、これは電池を替えても、起動は難しそうだ。ま、しっかりと管理ができなかった自分もいけなかったと深く反省する傍ら、人間は都合の良い生き物である、なんで数万円もするストロボが、せいぜい1本100円程度の乾電池にやられるのか?

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そんな素朴な疑問を持った丁度その頃、ソニーからなんともタイムリーな乾電池が登場した。それがこの「アルカリ電池 STAMINA EX」(photo
03)。
さまざまな分野でコンパクトな電子器機が登場する中、乾電池への要望は、パワーの増強の一点につきる。しかし、ソニーでは新たな価値観を提供しているのだ。それはパワーの増強はそのままに、液もれ防止という特徴を持たせたことだ。
この電池を見たとき感じたのは、「あった、あった。液もれ防止の乾電池ってあるんだぁ」ということ。ところが、それまで液もれの被害は数知れず、なのにこの「液もれ防止」機能は世界初の画期的な機能だとか。
液もれ防止がなぜそんなに画期的なことなの?
そもそも乾電池は、なぜ液もれなんぞするのだろうか。
「アルカリ乾電池が液もれすることは、その構造を考えれば当たり前のことでした。アルカリ乾電池はがある条件が重なると、液もれするようにできているのです」
とはソニー マイクロシステムズネットワークカンパニー エナジーカンパニー 開発部門第2開発部・山川直子さん。
なぬ? 液もれは当たり前? その真相は……
●液もれは常識
乾電池が液もれをする要因は主に2種ある。ひとつは長期間電気製品に装着したままでいる場合(過放電)、そして電池を謝って逆に装着した場合(逆装填)だ。
いずれの場合も内部にガスが発生し貯まってしまう。このとき必要以上のガス圧がかかると、電池が破裂してしまうというだ。
そこで発生したガスを逃がすために、乾電池には安全弁が設けられている。必要以上の圧力がかかった場合にこの安全弁が壊れ、中のガスを外に逃がす働きを持っている。
この際、ガスとともに中の溶液が外に漏れ出す。これが液もれだ。
この機能がなければ、液が出てしまうよりももっと大変な事故に繋がりかねない。なんと液もれは電池にとって必要な処理だったわけだ。
しかしこの常識を変えることにあえて挑戦したのがソニーの新電池である。それは過放電、逆装填しても、内部にガスが発生しないようにすること。
そのために3つの最新機能が採用されたのだ。
1)電池の内部にある集電ピンに、ガスの発生を抑える特殊なコーティングを施す。
2)内部の溶剤にガスの発生を抑える添加剤を配合する。
3)乾電池を逆装填しても、通電しないよう、マイナス面に突起を設ける。

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この3つの方法から、単1、単2は、「1」と「3」を、単3、単4は「1」と「2」の方法を組み合わせた。これで液もれの心配が激減するというのだ(photo
04)。それぞれの使用推奨期間は単3、単4が4年、単1、単2が3年、単5、9Vは2年。
残念ながら「検証工房」といいながらも液もれするまで検証はできない。ひとまず、現在はこの乾電池をヘッドホンに使用してみている。もちろん、液もれは防止。しかも通常より、よい音が長持ちする。つまり、電池の大容量は損なわず、スタミナであり続け、さらにこの液もれ防止を加えたことになる。
当初、なぜソニーは1本100円前後の小さな乾電池に、こうもこだわるのか、不思議でならなかった。ところが乾電池にはほぼ全面にその会社のロゴが入る。しかも日常的に目にすることも多い。つまり乾電池はその企業のイメージを打ち出す格好の媒体でもあるわけだ。そこで、従来にない画期的な機能を実現すれば、企業イメージはもちろん向上する。
だって、そんなソニーのまじめさを、しっかり感じ取ったもんね。

Photo 05 |
最後に、今回の電池の開発に携わったスタッフは、女性を含む若手派中心だった(photo 05)。左からエナジーカンパニー市販バッテリー事業部市販事業企画課・佐野久実さん、エナジーカンパニー開発部門 応用開発部 開発2課・山本賢太さん、エナジーカンパニー 開発部門第2開発部開発2課・山川直子さん、メディア・バッテリー&AVペリフェラルマーケティング部 メディア・バッテリーマーケティング課・北野真也さん。ブラボー!
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