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ゴン川野 Selection

●型式=密閉ダイナミック型。ドライバーユニット=口径13.5mm、ドーム型(CCAW採用)。最大入力=200mW(IEC)。インピーダンス=16Ω。感度=106dB/mW。
再生周波数帯域=5〜25000Hz 。コード=約0.5m OFCリッツ線(ネックチェーン)。
入力プラグ=金メッキステレオミニプラグ。質量=約7g(コード除く)。

第2回 チタンボディや3段キノコで音質追求 06.05.18 UP
第1回 スタジオモニターに使えるカナル型登場! 06.04.28 UP


 


[小さくて音のいいヘッドホンとは]

最近、カナル型の人気がアカ丸急上昇中だという。カナル型とはインナーイヤー型の耳栓のようなヘッドホンで、密閉構造であることが特徴。その構造上、外部からの騒音をシャットアウトしやすいため、電車の中などで使うと効果を発揮する。私はカナル型がブレイクする前に、いち早く過去のこのコーナーで取り上げている。あれから実はカナル型を3個も買ってしまった。しかし、いずれも飽きてしまった。やはり安物買いの銭失いだったのだ。

そこで、今回は国産最新モデルも加えて、4機種を揃えて再びカナル型の魅力に迫ってみたい。まず、ヘッドホンの実力を100%引き出すためにリファレンスシステムを組んだ。ステレオヘッドホンアンプにオーディオテクニカ『AT-HA5000』を用意した。ヘッドホン専用のアンプで14万7000円もするハイエンドモデルだ。最近ではハイエンドのパワーアンプにも採用されない、A級動作アンプを使っている。これは信号を増幅しないときもめいっぱい電力を消費する地球に優しくない方式で、パワーは出せないし、本体は発熱するのだが、音はピカイチ。1W以下の出力しか必要のないヘッドホンアンプには最適の方式だ。消費電力は30Wもあるが… CDプレーヤーはマークレビンソン『No.31L』である。バブル

Photo 01

Photo 02
期に作られた超ド級のトランスポート。この2台を組み合わせて使う(Photo 01)。実はこれだけでは音が出ないのでD/Aコンバーターを追加。これはワディアデジタル『2000』である。88年製と古めだが、その音はいま聴いても新鮮である(Photo 02)。ちなみに写真の上に見える白いアンプの下にある黒い箱みたいのが、ワディアデジタル『2000』なのでお間違えないように。


Photo 03
『AT-HA5000』の実力の片鱗をうかがうために、ちょっと『iPod』に接続してみた(Photo 03)。ドッグからステレオミニのピンの変換ケーブルを使ってラインアウト出力をアンプに入れている。これにいままで使っていたけど音に不満が出たカナル型のヘッドホンを接続すると、不満だった点がウソのように解消され、買い替える必要ないジャンと思えてきた。まず、しょぼかった低音がグーッと伸びて量感が出てきた。ステレオ感が増して、ボーカルが頭のセンターにピッタリ決まる。さらに高音の伸びもよくなり、レンジが狭いと思っていたヘッドホンがワイドレンジに聞こえてくる。『iPod』に直接接続すると音が全体的に痩せた感じになる。それでは、もっと高音質なヘッドホンを使うとどうなるか。音楽によっては録音のアラが聞こえるようになる。録音レートの低い曲だと圧縮したときのノイズみたいのも聞こえる。まあ、過ぎたるは及ばざるがごとし、っていうことだろうか。まあ、実際はこんな使い方しないので問題ないが、これによってヘッドホンアンプが音質に与える影響がかなり大きいことが判明した。

[カナル型モニターは無色透明]


Photo 04

Photo 05
それではいよいよ、バリバリの最新モデル、ソニー『NUDE EX monitor/MDR-EX90SL』を聞いてみよう(Photo 04)。ちなみに発売は5月10日予定なので、この記事を見てお店に走ってもまだ売っていない。キャッチフレーズは「原音の息遣いまで、聞き込ませる」。なんか大変なことになっているようだ。お値段も1万2390円といままでのソニー製カナル型で一番高い。さらに名前にモニターの文字が入っている。これはスタジオモニターとしても使える実力があることを意味しているという。まず、装着感がいままでのカナル型と全く違う! 自然と耳にしっくりハマル。その秘密はイヤーピースが斜めに付いていることだ(Photo 05)。確かにこんなデザインは初めて見た。日本人の耳型を300個以上とって研究した結果、生まれた形だという。これはいい、カナル型が苦手な方は『MDR-EX90SL』なら抵抗感なく装着できる。しかも、このデザインのおかげでドライバーユニットを13.5mmと大口径化できたのだ。大口径=ワイドレンジ、しかも能率も上げられる。ハウジングはアルミ削り出しで、フロントガスケットとリアガスケットで完全に密閉化している。この製品だけ試聴できる時間が限られていたので、音質に関してはあまり多くを語れないのだが、極めてカナル型の正統的派である。つまり細かい音を拾い上げて、緻密な音の空間を創り上げる。低音と高音もきっちり伸びていて非常にバランスのいい音だ。何を聞いても破綻のない音。スタジ

Photo 06

Photo 07
オモニターのように色付けがなく録音された音をそのまま聞かせる。ちょっと聞くと派手さがないので、え、こんなもんなのと思うが、じっくり聞くと凄さが分かる音だ。くるくるコードが巻けるインナーケース(Photo 06)に、高級機らしく革製のアウターケースが付属する(Photo 07)。とにかくイチバンの特徴は装着感。ソニーのインナーイヤー型は全てのこのデザインを採用すべきだ!
 


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