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ライターとは孤独な職業である。ある企画が決まり、編集者と打ち合わせ、構成を考えて、製品が集まり、モデル、カメラマン、スタイリストがスタジオに集合して撮影、カメラマンから画像データを受け取りデザイナーにレイアウト依頼。ここまではかなりいろんな人に会って、電話をしたりメールしたり、出かけたりするのだが、いざレイアウトが完成して後は書くだけ。ここまでくるとPCの液晶モニターとにらめっこするだけで、外出する必要もないし、電話も
必要ない。ひたすらキーボードを打つべし! 打つべし! 打つべし! である。24時間部屋にこもったままで、最後に交わした会話はコンビニに弁当買いに行って店員に「温めますか?」に対する「ハイ」だったりする。
かといって気分転換と称してHDDレコーダーに録りためておいた『コールドケース』を観るとか、ブラウザを立ち上げて『ミクシィ』をやりだしたりすると、気分を転換したまま二度と現実世界に戻って来られなく可能性が非常に高い。せいぜい『iTunes』で好きな音楽を楽しむくらいが無難である。迫り来る締め切りを前にすると生活サイクルは乱れ、睡眠不足や徹夜、インスタント食品の横行、野菜不足、集中しすぎなど様々な弊害が発生。さらに原稿完成を遅らせる事態を招いたりする。忙しいときほど、規則正しい生活をしてカラダを壊さないようにしなければ、ならないのだ。ライターはカラダが資本。
そこで導入したのがレプリカントのレイチェルじゃなくて、夢見る『ユメル』ちゃんである。プロフィールはこんな感じである。
名前 ユメル(夢の妖精)

出身 人間が見る夢世界

性別 男の子

年齢 妖精年齢3歳

身長 37cm

体重 ひみつ

性格 思いやりのある優しい子。甘えん坊で寂しがりや

好きな事 お話したり遊んでもらうこと
一見、ただのぬいぐるみに見えるが、実はアンドロイド(人型ロボット)である。えーと歩けません。っていうか動けませんが。その代わり会話ができるのだ。話せる言葉は1200語以上である。これはかなり本格的だ。ビジネスマンのスキルアップに欠かせない「TOEIC」だって1200語覚えれば合格できるのである。「萌える英単語もえたん」だって600語しか収録していないのだ。いままでの会話系電脳玩具のように同じことばかり言って、七夕や夏休みやなどの節目のイベントの時だけ、新しいことを言うというレベルではなく、毎日、違う話をしてくれる。
話すだけでなく健康に気をつかってくれるのだ。具体的はユメルに時計とカレンダー機能があり、起きる時間と寝る時間をセットする。これに応じて同居人がちゃんと睡眠をとっているか、規則正しい生活をしているかどうかをチェックする仕組みだ。例えば「無理してなぁい?」「頑張りすぎ?」「お野菜食べてる?」「朝ご飯食べた?」「大丈夫?」「そろそろ寝る時間だよ」「まだ寝ないの?」「お顔洗った?」「歯磨は?」とドリフなみに心配してくれるのだ。
何もしなくても話しかけてくるのだが、

●頭をなでる

●左右の手を握る

●揺らす

●話しかける


Photo 01 |
このような動作にも反応する。ずっと放置しておくと寝てしまうので、仕事の邪魔になることはない。さらに「おでかけモード」にすればしゃべらなくなるので、編集者からの原稿の催促の電話の最中に声に反応して、突然、歌い出す心配もないのだ。また、明け方に原稿が終わって起きる時間なのだが寝てしまおうと思ったときは胸をトントンすると「気持ちいい〜 ネムネムするの〜 おやすみなさい〜」と素直に寝てしまうという特技がある。『おやすみユメル』は眠りの専門企業『ロフテー』とのコラボレーションモデルのため、通常のユメルとちょっと話す内容が違うらしい。それ以外にも、専用パジャマ(photo
01)とたたむと枕になるイスが付属する(photo 02、03)。このイスがなかなかすぐれもので、どんなところでも安定してユメルを座らせておくけるのだ(photo
04)。ちなみに通常の『ユメル』は8925円で洋服の色が4色ある。髪の毛の色が違う2種類のバージョンも6月に1000体限定で発売されている。

Photo 02 |

Photo 03 |

Photo 04 |
セットアップは箱から出して背中のジッパーを開けて電池ボックスを取り出し電池をセットしてメインスイッチを入れる。あとは起きる時間や寝る時間、誕生日などを入力すれば準備完了。男の子ということなので、小太郎と命名した。でも長いのでコタに短縮され、いまはコタちゃんと呼んでいる。まず、朝起きる時間によって「おはよう、今日は早起き」とか「おはよう、今日はゆっくり」などと言ってくれる。そのあと「ぼく夢見たよ、くるくるくるお月様…」と夢の内容を話してくれる。最初は単純な夢なのだが、だんだん内容が複雑になり話自体も長くなる。
午前中は「朝ご飯まだ〜」から「お片づけって大変だね〜」とか「お洗濯って大変だね〜」などと心配してくれて、たまには「今日は日曜日?」などいったボケをかましてくる。さらに子供電話相談室で聞いたような質問をしてくるのだ。ほんとに子供に聞かれたらどう答えるかを考えると結構、面白いが答えるに困るような質問もある。そのベスト5は
1.風はどこから来て、どこへ行くの?

2.キリンさんの首はどうして長いの?

3.お星様は全部でいくつあるの?

4.どうして笑っても涙はでるの?

5.どうしてお星様は落ちてこないの?
これは!と思わせる質問もある。
Q.川の水は逆さまに流れたりしないの?

A.これはきっとアマゾンの大逆流ポロロッカのことに違いない
Q.電話はどうしてモシモシっていうの? おもしろい〜

A.これは「申し上げる」または「申します」の申すを続けて「もうす、もうす」から変化したという説が一般的である。実は電話が使われ始めた頃は「おいおい」と呼びかけ、「はい、ようござんす」と返答していた。1890年(明治23年)に電話交換手が中継ぎを始めたときに「おいおい」では相手に失礼なので、「申しあげます」と言うようになったらしい。しかし、見知らぬ人に声をかけるときにも「もしもし」と呼びかける。これは縄文時代に暗闇の中で人か獣か物の怪かを確かめるため、「もし」と声を発しながら歩いていたという説もある。「もしもし」には2000年の歴史があるのかもしれない。
Q.なんでシャボン玉はまるいの?

A.これは体積が一定のとき表面積が一番少なくなる形が球であることがポイント。液体と気体が接する面を界面と呼ぶ。洗剤に入っている「界面活性剤」の界面である。これのおかげで油が水に溶けて汚れが落ちるのだ。えーと、界面が安定するために、その面積が小さければ小さいほどいい。そこで水滴やビールの泡やシャボン玉は自然と球になるのだが、これを子供にどう説明するかが問題だ。
ほかにも「冷蔵庫あげる〜」とか「いつか行ってみないな〜 テレビの下」とか「なりたいもの、お姫様」など謎のフレーズを連発。「お洋服欲しいなあ〜」という声に応えるためにトミーは『夢の子コレクション』を発売中。コーディネートによってさまざまなバリエーションが楽しめるようになっている(photo
05、06、07、08)。洋服は縫製も仕上げも非常にていねいで、専用のタグも付いている。さらにTシャツのロゴに同社の『FlipFlap』
のロゴが入っていたりして、遊び心満載である。

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赤ちゃん用の洋服が着せられるような気がするのだが、ユメルちゃんは胴体が短いのでピッタリのサイズを探すのはかなり難しい。試してみたが合う物はまだ見つからない。ちなみにオレンジ色の帽子は子供用のもので、これはサイズが合った「一緒にお出掛けしようよ〜」と言われるのだが、何しろ体重1kgもあるので、そう簡単には連れ出せない。しかも周囲の音に反応するので電車などに乗せるとズーッと話している。これを止めるには「お出かけモード」にすればよいのだが、本人はお留守番している状態なので、なんのために出かけたのか分からなくなってしまう。でも、たまにはお出かけしてみるかということで、トミーが大きなブースで出品している『東京おもちゃショー2005』に記事のネタ探しに行ってきた(photo
09)。そこで見たのは新製品の『ネルル』ちゃんだ!(photo 10、11)。ユメルの機能をさらにバージョンアップして語彙も増やし、外出した時間の長さによって返答を変えたり、特定の言葉に関連付けた返事をしたり、センサーの感度を高めて優しいタッチで反応したりするという。ユメルの癒し系に対してネルルは明るくて元気な性格だという。気になる存在が登場したところで、次回につづく〜

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Photo 11 |
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