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ゴン川野 Selection

●幅420×高さ188×奥行き464cm、21.2kg。実用最大出力(JEITA、8Ω、サラウンド時)=160W+160W。160W/ch。デジタル入力=同軸2系統、光3系統。ドルビーデジタルRF/1系統。オーディオ=5系統。マルチチャンネル入力=7.1ch/1系統。i.LINK端子=入出力兼用2系統。USBオーディオ=1系統。ビデオ入力=5系統。Sビデオ入力=5系統。コンポーネントビデオ入力=2系統。D4ビデオ入力=2系統。デジタル出力=光2系統。オーディオ出力=2系統。ビデオ出力=4系統。Sビデオ出力=4係数。コンポーネントビデオ出力=1系統。D4ビデオ出力=1系統。消費電力=440W。待機電力=0.8W。
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第3回 恐るべし! Advanced MCACC 06.10 UP
第2回 AVアンプをセットアップしよう! 05.19 UP
第1回 理想のAVアンプを求めて 04.12 UP


 


バラバラスピーカーでサラウンドに挑む!


Photo 01

Photo 02
さていよいよ『VSA-AX5Ai』を使って理想のサラウンド環境を作るぞ〜! っていうかサラウンド用スピーカーが置いてないじゃん。ダメじゃん。一般のご家庭でTVのリア側にスピーカーを置くのは難しい。何しろケーブルがはい回るのでコケル心配があるし、部屋が汚く見えるし、掃除機かけるのに邪魔くさいし…。そこで秘密兵器オーディオのフラットスピーカーケーブル『AT-DV75FS』を使うのである。リアのサラウンドスピーカーは2個必要なので、ケーブルは合計4本になるが、これはLRのケーブルを1本にまとめてある。しかもフラットケーブルなので絨毯や家具の下に敷き込むことができるのだ(photo 01)。ウチはタンスの上を這わせた。さらにお約束のバナナプラグ『AT6C67』を使用した(photo 02)。これを使えば確実に接続でき、ケーブルの先がバラバラになって隣の端子に接触してショートする心配がない(photo 03)。

Photo 03

Photo 04
ウチは映画を見るときだけサラウンドスピーカーを接続して普段は外そうと思っているので、 着脱が簡単なバナナプラグが絶対必要なのだ。
ここでついでに我が家の混成スピーカー軍団を紹介しよう。まずサラウンド用スピーカーは世界的にも珍しい陶磁器のエンクロージャーを使った16cm一発のフルレンジスピーカーである(photo 04)。箱鳴りが皆無なので左右の特性が揃っているのが特徴。ちなみに低音は全然出ない。センタースピーカーはB&WのAV用。ヤフオクで1万2000円ぐらいでゲットした廉価版。TVの上に載せられる幅と奥行きだけで決めたモノで音のことは考えていない(photo 05)。そしてフロントスピーカーはプロフィールプロとのデザイン的マッチングだけで購入したボーズ『501Z』(生産完了)である(photo 06)。つまりセンターとフロントとサラウンド用スピーカーがメーカーもユニットも方式もバラバラなのである。普通に考えるとこれではスピーカーの音色、出力音圧レベル、再生周波数帯域が違うので一体感のあるサラウンド音場を作ることは難しい。っていうか無理。

Photo 05

Photo 06

パイオニア自慢の自動音場補正機能


Photo 07

Photo 08
このような困難な条件下で『VSA-AX5Ai』のAdvanced MCACC(Multi-Channel Acoustic Calibration System)を試してみよう。各社同じような自動音場補正機能を持っているが、パイオニアの場合は周波数と音量レベルに加えて、時間軸を加えた3次元方式での補正をおこなう。さらに専用ソフトを使ってPCにデータを転送して3Dグラフィックスで結果が表示できるのだ。こんな機能は一昔前だったらオーディオコンピュータとか言って、単体で70万円ぐらいしてもおかしくない。それがAVアンプに搭載されているとは、かなりお得な気分。

Photo 09

Photo 10

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Photo 13

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Photo 15

Photo 16

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Photo 18

Photo 19

Photo 20

Photo 21

Photo 22
使い方は簡単! まず付属のマイクをアンプに接続(photo 07)。次に視聴位置にマイクを立てる。ここは厳密にいきたいのでカメラ用の三脚を使って場所を固定(photo 08)。 マイクはこのように雲台の上に載せているだけだ(photo 09)。インターフェイスがUSBではなく、RS232Cなので、変換ケーブル経由で接続。認識しなかった場合に 備えてRS232CがあるいにしえのIBMも用意した(photo 10 )。これで準備完了。測定中はかなり大きな音が出るので部屋を閉め切って人間は避難した方がいい。いよいよリモコンでセットアップモードに入る(photo 11 )。次にオートセッティングを選択(photo 12)。マイクの接続はできたか? サブウーハーのスイッチはONになっているか? と聞かれるのでスタートを選択(photo 13 )。するとデカイ音が出るけど覚悟はできてるか? と聞かれるので先に進む(photo 14)。いよいよ測定開始、ここからは全てのスピーカーに関して自動的に測定が進む(photo 15 )。スピーカーのチェックが終わると接続されたスピーカーが「YES」で表示される。ここではまだサラウンドスピーカーを接続していないため「NO」になっている(photo 16 )。
そのまま進むとサラウンドの調整機能が働く(photo 17)。スピーカーシステムのサイズがチェックされる。フロントスピーカーは小さいのだが3D方式なので「ラージ」と認識されている(photo 18 )。次に視聴位置からのスピーカーの距離が表示される(photo 19)。サブウーハーだけ3mになっているが、これは間違い。位相が反転しているのが原因かもしれない。後で手動修正できるので問題ない。音量を揃えるためのデータが表示される(photo 20 )。さらにスピーカーごとにイコライザーで周波数特性を補正した結果が見られる(photo 21 )。全部のデータが表示されたら退出して完了(photo 22)。
そして、これがPCにデータを転送した結果だ!(photo 23)。幸い変換ケーブルを使ってUSB経由で転送できた。これは周波数ごとに全てのスピーカーのレベルを表示したところだ。これはすでに調整済みの結果で、極端にレベルに差があるのはサラウンド用のスピーカーである。個々のデータも表示でき、例えばこれは1kHzでの特性、驚くほど5本のスピーカーの特性が揃っていることが分かる(photo 24)。また補正データをエクセルで開ける形式で保存もできる(photo 25)。。
測定結果をパイオニアに添付ファイルで送って、解析していただいた。









Photo 23

Photo 24

Photo 25

1.全周波数帯域でうねりが認められる。
低域だけでなく高域まで定材波の影響が出ていると考えますが、その割にはうねり以外は理想に近い特性が出ています。また、通常は最も定材波の影響を受けるセンターSPの特性がきれいなのが驚きです。セッティングがニアフィールド(6畳位?)のためではないでしょうか?中高域のうねりは、試聴位置周辺にカーペットやラグを敷くことで改善できます。効果としては、ボーカルの音像が引き締まり、また、試聴位置の横方向のファントム音像も明確になり、結果として全周の音場が非常に良く出るようになります。

2.フロントL/Rの低域レベルが左右で差がある。
ボーズ『501Z』は、中高域用のキューブSPと低域用のベースボックスとに分かれている物だと思いますがこのベースボックスからの低域レベルが左右chで異なるのは、キューブSPからの低域漏れ分との合成が左右で違うためと思われます。ベースボックスを極力センターに配置することで、レベル差が減ると予測します。

3.フロントL/Rの高域の立ち上がりが遅い。
中高域用のSPスタンドにぐらつきは無いでしょうか?ぐらつきを無くすことで、より早く立ち上がるように改善できる場合があります。

このようなアドバイスをもらった。1に関しては部屋のサイズが6畳でニアフィールド、簡単に言えば狭いため部屋の影響が少ない。推測は大正解なのだ。床はオールフローリングでカーペットなど敷く予定はないため、うねりの改善は無理。ただし寝るときに映画を見る場合、床前面に布団が敷いてあるので吸音効果抜群だと思われる。2に関してもあたっている。ベースボックスを左寄りに置いているのだ。これは現在、センターに移動した。3に関してはスタンドを使わずに専用金具でTVに取り付けあるため改善は不可能。

Advanced MCACCをONにすると確かにいままでバラバラだった音場感がまとまって、かなり自然なサラウンド感が得られた。特にサブウーハーの鳴り方が自然になって、物足りないほど。普通のTVドラマなどではほとんど効かない。映画だとかなり効果的に鳴っている。サラウンド以前にアンプのドライブ能力が上がったせいか、台詞の明瞭感が上がった。いままでハッキリ聞こえなかった音が小音量でもちゃんと聞こえる。まあ、よく使われる表現だが、一枚ベールをはがしたような音になった。ブカブカだったボーズの低音もかなり締まった感じになり、低音が遅れてくるような感じがかなり改善された。こうなってくるとパイオニアの最新AVスピーカーでビシッと統一した時の音が聞きたくなるのが人情である。そこで次回は遂に『VSA-AX5Ai』+純正スピーカーで至高のサラウンド体験なのだ〜
 


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