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ゴン川野 Selection

●幅305×高さ520×奥行き480mm、8.5kg
モーター出力=1200W。真空度=210hPa
吸引風量=58L/sec。水フィルター=2L。騒音値=67dB。
www.karcher.co.jp


 


いよいよ花粉症の季節がやってきた。外に出るときは完全防備。そしてウチに帰ってきたら玄関で『花粉ガード』を忘れずに。しかし、ここまでやっても室内には花粉がドンドン侵入してくる。なぜなら窓を開けるからだ。さらに布団や衣類を屋外に干すことでも花粉は入ってくる。窓は完全密閉でエアコン24時間連続使用というのもデンコちゃんに叱られそうだ。そこで花粉の少ない早朝や夜にこそっと換気して、あとは徹底的に掃除機をかけるのが吉なのだ。花粉ではなくダニやハウスダストが原因のアレルギーも掃除機をかけるのは有効な対策になる。


Photo 01
そこで、どんな掃除機を使うのがいいのか? 花粉やダニを排除するために吸引力の強い掃除機で徹底的に掃除する方がいいに決まっている。ウチの場合は全部の部屋がフローリングでカーペットや絨毯などは使わないためそんなに強く吸わなくてもいいかもと思い、毎日こまめに日立『CV-XG20』を使っていたのだ。コードレスで部屋の見える所に置いてあるので、ちょっとゴミを発見したらすぐに掃除できる手軽さが気に入っているのだ。ところが朝、布団を上げるとホコリが舞っているではないか(photo 01)。これは掛け布団が羽毛なので仕方がないと思っていたのだが、何と噂によるとホコリが一切立たなくなる強力な掃除機があるらしい。

その正体は水フィルターを使う、ドイツの名門『ケルヒャー』の製品だった。同社は清掃機器のトップメーカーとして世界的に有名な大企業である。業務用の製品が主なのだが、極めて高性能な家庭用の製品も作っている。黄色いボディの高圧洗浄機なら確かに見たことがあるが、掃除機を作っていたとは知らなかった。『楽天』にメーカーの直販サイトがあるので、速攻でゲットする場合はこうしたネット通販を利用した方がいいかもしれない。


Photo 02
では、肝心の水フィルターとは何か? それは掃除機で吸い込んだゴミを水に通すことでゴミの98.1%が水の中に取り混んでしまおうという仕組みなのだ(photo 02)。この(1)の部分に1回2Lの水を入れておく。これで準備完了。(2)にあるのはモーター保護フィルターである。タンク内にある湿った空気に含まれたゴミをモーターが吸い込まないためにある。そして(3)のHEPAフィルターが0.3ミクロン以上の粒子を99.99%カットする。HEPAフィルターは国産の掃除機や空気清浄機にも使われている定番のフィルターである。水フィルターのメリットは絶対に吸引力が落ちない。なぜなら、1回ごとに水を捨てるからだ。ちょっとずるい気もするが、花粉撲滅のためである。では早速その実力を拝見と箱から出してみた第一印象はデカイ!(photo 03)。これは気軽に部屋の隅に置いておくというわけにはいかない。『CV-XG20』と並べるとこんなにサイズが違う(photo 04、05)。まさに2号戦車とハンティングタイガーぐらい違いがある。これでホントに家庭用なのだかろうか。何しろ重量8.5kgと『CV-XG20』の約2.6倍も重いのだ。ちなみに高さも約2.6倍ある。そして騒音レベル67dBというのも気になる数字だ。第一種低層住宅専用地域における騒音の環境基準では昼間の騒音は55dB以下、夜間は45dB以下と定められている。ウチはアパートなので時間帯に注意して使った方が良さそうである。


Photo 03

Photo 04

Photo 05

ケルヒャー始動!


Photo 06

Photo 07

Photo 08

Photo 09
それでは2Lの水をいれてタンクにフタをしよう(photo 06)。これを掃除機に収納すれば準備完了だ(photo 07)。電源を入れると水が泡だってゴボゴボと踊っているのが透けて見える(photo 08)。海外製の掃除機ではありがちだが、『K5500』も手元に電源スイッチがない。パッとみにスイッチに見えるのは吸い込み量の調整機能だ(photo 09)。吸引力が強力なのでこの機能は欠かせない。肝心の電源スイッチはここの右側にある黄色くて大きなボタンだけである(photo 10)。ついでに説明しておくと電源ボタンの下には交換用の小型ノズルを差しておけるホルダーが2個あり、素早く交換できる(photo 11)。パイプに収納できるアダプターも付属するが、ちょっと触ってもノズルが落下するので、こちらに差しておく方が安心できた。さらに床用ノズルだが極めてシンプルな構造だ。絨毯用では毛足の短いハケが出てくる。床用ではこれが収納される。ターボブラシなどは一切付いていない。日立製と比べるとかなりアッサリしていることが分かる。特徴としてはサイドまで切れ込みがあるので、横からもゴミが吸い込めることだ(photo 12)。


Photo 10

Photo 11

Photo 12


Photo 13

Photo 14
電源を入れると予想通りにかなりうるさい。普通の会話はできない。グゥオオオオ〜ンという音に包まれて掃除に集中するしかない。確かに吸引力は強力でフローリングの床にピタッと吸い口が押しつけられる感じがする。しかも、ホースとパイプが非常に長い(photo 13)。普段は掃除できない壁や天井までしっかり掃除できる(photo 14)。小型ノズルを使うと壁に完全に吸着されるので、パイプを保持する力はほとんどいらない。つまり重くないので楽に掃除できるのだ。さらにケーブル地獄(photo 15)と呼ばれる治外法権地帯であるAVアンプの裏側にあるゴミも隙間ノズルを近づけるだけで、塊になった綿ぼこりが吸い込まれていった。まさに無敵のパワーを持っているのだが、その巨体が災いして狭い所はすり抜けができない(photo 16)。また床にガスストーブのホースや電源ケーブルなどがあると、そこでスタックしてしまう。電源ケーブルの巻き取りリールなどはないので、付属の2本のノズルの間にグルグル巻きにするというプリミティブな収納方法をとっている(photo 17)。まあ、この方法ならコードリールが壊れて掃除機が使えなくなる心配はないだろうが、家庭用としてはちょっといただけない。


Photo 15

Photo 16

Photo 17


Photo 18

Photo 19
とにかく強力な吸引力に酔いしれて、普段は掃除しないようなところまで吸い込みまくってみた。最後は水を捨てれば完了である。フタを開けてみると驚くほど水が汚れていた(photo 18)。ちなみにこれが別の日の完了後(photo 19)。フタもヤバイぐらい汚れているので、水を捨てれば手軽に掃除完了とはいかない(Photo 20)。結局、パーツを全部バラしてきれいに洗わなければならない(photo 21)。まあ、サイクロンに比べれば構造が単純で、細かいホコリが舞ったりしないので手間はかからない。ただし、水にゴミが全部混ざっているので、このまま、浴室や洗面所に流すとパイプが詰まる恐れがある。そこで日本向けのみに排水用の三角コーナーが付属している。ここにゴミ混じりの水を流すと大きなゴミだけが残るので、それをゴミとして処分するという方式である(photo 22)。

Photo 20

Photo 21

Photo 22


Photo 23

Photo 24
そして翌日、布団を上げてみると見事にホコリがたたなくなっていた(photo 23)。普通に撮影してもホコリが見えないので、わざわざストロボ発光させているのだが、ほとんどホコリは写らないのだ。もちろん、肉眼で見てもホコリの量は全然違う。花粉、ダニ対策はこれで完璧。さすが『K5500』、我が家の掃除機はこれに決定! と言いたいところだが、毎日これで掃除するのは大変なのである。出来れば1週間に1度だけ徹底的に『K5500』で掃除して、普段は日立で静かにコードレスで掃除する。これが理想なのだ。しかし、その巨体を収納できる場所がウチにはないのが悩ましい。後ろ姿は結構、コミカルなのでそのまま部屋の隅に置いてもいいような気もするが(photo 24)。性能には全く不満のない『K5500』だが、もし購入を検討されるなら、実際に電源を入れてその音を聞き、サイズをチェックして収納場所を確保してから、ゲットすることをお勧めする。
 


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