HOME

DIME検証工房
DIME検証工房 TOP PAGE
ゴン川野 Selection

●幅103×高さ19.2×奥行き11.3cm、13kg。実用最大出力(EIAJ)=120W(2W×40+20W×2)。音声入力=5系統(アナログ2、光デジタル2、同軸デジタル1)。音声出力=1系統(サブウーファー)。映像出力=1系統(オンスクリーンメニュー)。スピーカー=2ウェイ密閉防磁型。ユニット=4cmコーン型ビーム用スピーカー×40、11cmコーン型ウーファー×2。消費電力=55W、
www.yamaha.co.jp


 


AVの基本である低音再生をしっかり抑えたところで、次は懸念のサラウンドに関して考察してみたい。何しろ地デジの音声の基本は5.1chなので、これを聞ける環境を整えておきたい。まず問題になるのはスピーカーの数である。きちんと5.1chでサラウンド再生をしようと思うと最低限でも下記の6個のスピーカーが必要になる。
フロントスピーカー×2
センタースピーカー×1
リアスピーカー×2
サブウーハー×1
とくにリアスピーカーは視聴位置の後ろに設置する必要があり、場所の確保が難しいことに加えて配線が床か壁か天井を這うことになる。またセンタースピーカーをTVの上に置くのか、下に置くのかという問題もあり、どうしてもAVラックが必要なってくる。そこまでやってらんないよ、ということで生まれたのが簡易型の2.1chサラウンドである。ドルビー・バーチャルスピーカーという規格を使ってフロントスピーカー2個とサブウーハーの合計3個でサラウンド再生ができるシステムである。例えばパナソニック『シアターサウンドシステムSC-HT03』などがこれにあたる。まあ、最終手段としてもコレもありかなと思うが、まずは正攻法で攻めてみたい。

オールインワンで5.1chを実現!


Photo 01

Photo 02
借家だけど壁にスピーカーケーブルを固定しちまうか、と考えていた矢先にヤマハから革命的な新製品が発売された。『YSP-1』である。なんと指向性の高い音を出して壁や天井の反射音を利用して5.1chサラウンドを実現するというシステムなのだ(photo 01)。つまり後方にスピーカーは必要ないが、バーチャルサラウンドではないという新しい方式である。そのために直径4cmのスピーカーを40個内蔵している(photo 02)。手前に見えるちょっと大きめのスピーカーは11cmウーハーである。鋭い読者なら「低音再生の要のウーハーが11cmかよ!」と厳しい突っ込みを入れているに違いないが、そのために私は直径25cmのサブウーハーを導入したのだ。つまり低音再生に抜かりなし。


Photo 03

Photo 04

Photo 05

Photo 06
話を進めると、このスピーカーは薄型大型TVをターゲットに開発され専用ラックに収めるとまるでスピーカーの存在を感じさせないセッテイングができるのだ(photo 03)。導入予定のシャープ、アクオスの45型は横幅108cmなので、本機の横幅103cmとほぼピッタリのサイズである。さらにAVアンプ内蔵なので、いままで使っていたAVも不要になる。もちろんリモコン付属なので手元で入力機器の切り替えができる。これはぜひチェックしてみなくてはなるまい。ということで速攻で手配。27型モニターの前に置くと、こんなに横幅がワイドだ(photo 04)。しかし奥行きは11.3cmしかないのでどこにでも置ける。壁掛けにも対応しているので端子類はタテ方向に差し込むようになっている(photo 05)。下に置くと音が悪そうだったのでとりあえずモニターの上に載せることにした(photo 06)。

セッテイングの自由度が非常に高い


Photo 07
それでは早速接続を、入力は同軸デジタル、光デジタル、アナログの3種類で5系統ある。とりあえずデジタルチューナーとDVDレコーダーを光デジタルで接続しておく。出力にはサブウーハーのプリアウトがあるので、ここに『YST-SE515』を接続。これで準備完了なのだが、本機はセッテイング項目が多くてアイコンなどがあると分かりやすいのでオンスクリーンに対応している。つまりTVに接続するとメニュー画面などが表示されるのだ。これを見るために15型の液晶TVも接続しておいた。今度こそ準備完了だ。リモコンを使ってあらゆる操作ができるので、これで視聴ポイントからセッテイングができる(photo 07)。そして本体下部に液晶モニターが搭載されており、入力を切り替えると表示が出る(photo 08)。また、サラウンドのモードも切り替えられる。これがDtsのシネマモード(photo 09)。そしてドルビープロロジック(photo 10)。ヤマハのお家芸であるプロロジックの拡張モード(photo 11)。このようにスラスラ切り替えられる。

Photo 08

Photo 09

Photo 10

Photo 11


Photo 12

Photo 13

Photo 14

Photo 15
さて、ヤマハの製品だけにマニアックな調整で追い込んでいくのかと思えば超簡単なセッティング方法が用意されていた。なんと4段階で終了するのだ。これから実際にやってみよう。まず「SET MENU」から「MEMORY」を選択(photo 12)。MEMORYにはUSER1から3まであり、部屋のサイズあわせてセッテイング済みのデータが保存されている。ウチは6畳なので1になる(photo 13)。データをロードするかどうか聞いてくるのでエンターボタンを押せば完了(photo 14、15)。これではあまりにつまらないので、引き続いて「EASY SETUP」を使ってみよう(photo 16)。実はウチのTVは部屋のセンターでなく、左寄りに置いてあるので、こちらを使わないと正しいセッティングができないのだ。まず部屋の形を決める(photo 17)。6畳なのだが家具があるのでほぼ正方形(photo 18)。次にスピーカーの位置を決める(photo 19)。ここで微妙に左とか位置を調整できる(photo 20)。最後に部屋の広さを決める(photo 21)。
迷わずスモール(photo 22)。そうか10畳まではスモールなんだ。これで終了なので設定を保存しておく(photo 23、24、25)。

Photo 16

Photo 17

Photo 18

Photo 19

Photo 20

Photo 21

Photo 22

Photo 23

Photo 24

Photo 25
   


Photo 26

Photo 27
この状態でドルビーデジタルの映画を視聴すると確かにリアスピーカーがあるように聞こえる。前にも見た『キル・ビル』ではザ・ブライドが投げたナイフが左後方に空を切って飛び壁に刺さる鈍い音がリアルに再現される。これはいい! バーチャルサラウンドではセンターやフロントのセリフが広がったりすることがあるが、こちらはピシッと定位してモヤモヤした感じもない。5.1chのサラウンド感を楽しむなら文句なしだ。さらに「MANUAL SETUP」(photo 26)を駆使すればさらに細かい調整部分を追い込んで完成度の高いサラウンドを完成できる。例えば私がやったのは、サブウーハーのセッティングで、まず低音をサブウーハーのみで出力させ、クロスオーバー周波数は高めに持ってきた(photo 27)。これだけでも低音の質感がかなり違ってくる。他にも楽しい機能が満載なのだが、細かく説明すると、ちょっとサラウンドと思っている方が引いてしまう恐れがあるので、ここでは割愛する。画像も50枚以上になっちゃうしね。ということで予想以上に『YSP-1』は凄いシステムである。しかもDPSに関してノウハウを持っているヤマハならではの製品と思われ、他社から同じような製品が出る可能性は低い。体験会も開催されているので、関東近郊にお住まいで興味がある方は、ご自身の耳で聞いてみることをお勧めする。
 


DIME検証工房 TOP PAGE