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ゴン川野 Selection

幅140×高さ111×奥行78mm、約595g(バッテリーを除く)。有効画素=6.2メガピクセル。撮像感度=ISO200〜1600相当。記録メディア=コンパクトフラッシュ(Type I/II対応)、マイクロドライブ対応。レンズマウント=ニコンFマウント。実撮影画角=レンズ表記の約1.5倍の焦点距離のレンズに相当。液晶サイズ=1.8型低温ポリシリコンTFT液晶、約13万画素。電源=Li-ionリチャージブルバッテリーEN-EL3(およびクイックチャージャーMH-18)
www.nikon.co.jp

第9回 5820枚撮りのフィルムをゲット! 05.07.28 UP
第8回 超広角ズーム 05.05.25 UP
第7回 望遠系ズーム頂上対決、完結編 05.01.14 UP
第6回 望遠系ズーム頂上対決 11.10 UP
第5回 夢の万能レンズ 10.21 UP
第4回 明るい暗室 09.30 UP
第3回 光あるところに影がある 09.08 UP
第2回 過去を旅するレンズ 09.01 UP
第1回 初心者に優しい一眼レフとは 08.26 UP


 


[カメラバッグは悩みの種]


photo 01

photo 02
デジタル一眼レフをゲットして、交換レンズを揃えて、ストロボとかフィルターとかフードなんかが集まってくると、いざ撮影というときに、どうやって運ぶかが問題になってくる。ボディに標準ズームレンズ1本なら、どこにでも収納できるので問題ない。逆にレースの応援で、静止画と動画の両方を撮影して、三脚も持って行くというのなら、フル装備なので、迷わず大型のカメラバッグを使うので悩みナシ(photo 01)。収納力抜群で、レンズ付きの一眼レフ、コンパクトデジカメ、DVカメラ、交換レンズ3本ぐらいは楽に入る(photo 02)。しかし、調子にのって詰め込むと重さ10kgをすぐに超えるので、これを使うときは車で移動するときだけにしている。


photo 03

photo 04
一番問題になるのが、ボディと交換レンズ3本ぐらい持って電車で移動するときだ。機材そのものはそんなに多くないので普通のショルダーバッグにも収まる。だいたい俺はカメラバッグを肩にかついで撮影するのがイヤなのだ。大型カメラバッグは車の中に置いて、必要なレンズをウエストバッグに入れて撮影するので、フル装備の時はいい。しかし、中くらいの機材は常に持ち歩くので、どうしてもカメラバッグを肩に提げながら歩くことになる。別にデイパックでもいいのだが、いちいち下ろさないとレンズ交換できないので、これもイヤなのだ。そこで、ちょっと大きめの普通のショルダーバッグに機材を入れて運んでいる(photo 03)。収納能力的には問題ないレンズ3本と予備のボディぐらい楽に入る(photo 04)。機材に衝撃を与えないように、底に10mmのウレタンを敷いているのでショックにも強い。しかし、問題は中でレンズ同士がガチャガチャあたるのと、とっさにレンズ交換しようと思っても、グチャグチャですぐにレンズが取り出せないこと。

やっぱりカメラバッグじゃないとダメなのかなあ。心を入れ替えて、中型サイズのカメラバッグにどんなものがあるか研究してみた。俺が独断と偏見で選んだ候補がコレ。

ロープロ「オムニトラベラー」実勢価格約8820円
W370×H255×D135mm
タムラック「604ズームトラベラー4ブラック」実勢価格約2万1840円
W300×H210×D250mm
アルティザン&アーティスト「ACAM-2000」実勢価格約2万1800円
W330×H220×D220mm
クランプラー「TE-001ザ・トーリー」実勢価格約1万5435円
W約300×H約170×D約250mm

信頼性から考えると、プロ用として使われているメーカー「ロープロ」か「タムラック」である。しかしデザインは、いかにもカメラバッグ。誰がどこから見てもカメラバッグ以外何者でもない。そこでひとひねりしたのが、「アルティザン&アーティスト」と「クランプラー」である。一見、カメラバッグには見えない。特に「ACAM-2000」は、カッコイイ! ブラックで内装が赤、レンズ収納部分が手前に独立しているのはいいのだが、ここがジッパーというの惜しい。速写性が損なわれる。それ以外には問題なさそうである。一方、クランプラーは自転車用のバッグから発展した新進気鋭のメーカーでこれまたレンズ用に独立した部屋があるのだが、ジッパーで開閉する。アメリカのメーカーらしく作りはおおざっぱだが、耐久性はすごくありそうだ。縦型ケースなので撮影時には邪魔にならないというメリットもある。ちょっと実物をヨドバシカメラに見にいくことに決定。

そこで見つけたのがコレだ(photo 05)。エツミ「クッションボックス フレキシブル」実勢価格約1323円。好みのバッグにこれを入れれば、たちまちカメラバッグに変身。速攻でゲットして、いままで使っていたショルダーバッグに入れた(photo 06)。オオッ、まるでカメラバッグのようだ。しかも、こんなに沢山入るのだ(photo 07)。スペックはこうなる。

photo 05

photo 06

photo 07

●無名のバッグ、バーゲン価格2000円 W370×H250×D190mm

ポイントは幅があまりないので、邪魔にならない。どこから見てもカメラバッグに見えない。見た目よりかなり収納能力がある。ということでとりあえず、バッグ問題は解決。クッションボックスにはいろんなサイズがあるので、みなさんもお気に入りのバッグの内寸を測って、これを入れれば、たちまち使いやすくてクッション性のあるオリジナルカメラバッグを作って欲しいのだ。2000円札1枚でお釣りが来るので懐にもやさしい(これだけはあんまりなので、タムラックかクランプラーのバッグをゲットして追加報告したい。その後、ヤフオクでタムラックはゲットしたぞ〜)

[無人島に1本だけ持っていくズーム]


photo 08
一眼レフカメラの特権、それはズームレンズだった。特にズーム比の高い、高倍率ズームを使うにはレンズの画像をそのまま確認できる一眼レフが必要不可欠だった。というのも昔話で、いまのデジカメはみんな最低でも3倍ズーム、凄いものでは、8倍、10倍、12倍ズームを搭載している。一眼レフなんだから、交換レンズを使えばいいのだが、やはり人の欲望には限りがないもので、1本で済むなら余計なレンズは持ちたくない、とかレンズ交換してCCDにゴミを入れたくないと思うのだ。そんな人類の夢をかなえるためにカメラメーカーとレンズ開発者たちは絶え間ない努力を続けてきた。例えばニコンの場合は、国産初の標準 ズームレンズ『Zoom-Nikkor 43〜86mm F3.5』という傑作レンズがある(photo 08)。俺が高校の入学祝いに『Nikomart NT-2』と共に買ってもらったレンズである。これはひどいレンズだった。まず、歪みがひどい。広角側と望遠側でタル型と糸巻き型のディストーションが出た。さらに最短撮影距離が1.2m。もちろんマクロ機能などない。あと開放絞りがF3.5と暗いのですぐにピント合わせが困難になった。つまり考え方は良かったのだが、当時の技術と価格帯では、これが限界だったのだ。いまでは開放のフレアーがいいとか、周辺光量が落ちるのがいいとか言って持てはやされているが、普通に考えればズームはダメと言われても仕方なかった。しかもズーム比は2倍しかない。

photo 09

photo 10
望遠ズームに目を転じれば、タムロン『TAMRON ZOOM 95-205mm F6.3』が、かなり初期のズームだ(photo 09)。直進式ズームで全長270mm(photo 10)。当時としてはすごくコンパクトだが、開放絞りがF6.3と単玉レンズの倍ぐらい暗い。高感度フィルムを使わなければ手持ちで撮るのは、難しかったのではないだろうか。

そんな時代を経て、ズーム比はどんどん伸びていった。35〜70mm、28〜80mm、28〜135mm、28〜200mmまで来て、焦点距離的には、もうこれ以上望まなくてもよくなった。思えば遠くにきたものだ。あとは明るい開放絞り、最短撮影距離を短く、小型軽量、低価格である。まあ、そんなに都合良くいくわけないのだが、レンズ設計にコンピュータが導入され、高価だった非球面レンズや特殊低分散光レンズなどが、安く作れるようになったおかげで、夢のようなレンズが登場した。それが28-300mmである。サイズもコンパクトになり、300mmレンズに比べると、こんなに短いのだ(photo 11)。そんなに短いのに300mmはヘンじゃないかと思われたあなたは鋭い。実は伸ばすこうなる(photo 12)。D70の標準ズームと比べてもサイズはそんなに変わらない(photo 13)。最短撮影距離はズーム全域で50cm、開放絞りはF3.5-6.3である。これはシグマの208-300mmでヤフオクで新品を1万9000円でゲットした。今はさらに新しいモデルが登場した。

photo 11

photo 12

photo 13

シグマ タムロン
『28-300mm F3.5-6.3 MACRO』
4万5000円
『AF28-300mm F3.5-6.3 XR Di LD
Aspherical [IF] MACRO』6万9300円
最短撮影距離 50cm 最短撮影距離 49cm
開放絞り F3.5-6.3 開放絞り F3.5-6.3
フィルター径 62mm フィルター径 62mm
全長 83.7mm 全長 83.7mm
最大径 74mm 最大径 73mm
重量 460g 重量 420g

このようにスペックは、ほとんど同じ。実勢価格はタムロンが約4万7000円、シグマが約3万4400円と、その差1万2560円。タムロンの方が設計が新しいので有利だが、フォトキナに向けてシグマもデジタル専用設計にして、さらに小型軽量なニューモデルを出すかもしれない。ということで冬のボーナスまで待った方が賢明だが、いますぐ欲しいならタムロンかな。

[28-300mm、噂の真相]

高倍率ズームはスペック的に見て、結構、使えそうだが、画質はどーよ? という話になる。まあ安いからそれなりなんじゃないのと思われがちだが、ほんとにそうなのだろうか。ここはキッチリ撮り比べてみなければ。俺は完成したばかりのオリジナルショルダーバッグに機材を入れて、吉祥寺にある井の頭公園方面に旅立った。しかしねえ、300mmをD70で使うと450mmF6.3になる。普通はこんな超望遠レンズを使う機会はあまりない。だから、望遠レンズの描写に関してはあんまりよくわかんないんだよねえ〜。しかも真面目にやるなら三脚は不可欠。これは面倒だ。せっかく小型軽量なんだから、三脚使わないよね。ということで、手持ちで撮れる範囲と決めた。手ブレする場合は感度を上げて対応する。画質は低下するが、その方が実用に即した使い方だと思う。


photo 14

photo 15
まず、コンティニュアスAFでホームに入ってくる総武線を撮った(photo 14)。望遠らしく遠近感が圧縮された。解像度も高くピントもシャープ。絞りf6.3でシャッター速度1/640秒。これぐらい天気が良ければ手持ちでも問題ない。吉祥寺南口を降りると、すごい人。28mmで撮った。絞りf6.3、1/200秒(photo 15)。これも悪くないね。


photo 16

photo 17

photo 18

photo 19
次に水生物館に入った。オオサンショウウオを撮りたかったのだが何とこちらにシッポを向けている。アングル悪すぎ…。諦めてカエルにした。この中はかなり暗いので28-300mmで撮れるかどうかわからない。まず、Nikkor 55mmMICROレンズ(photo 16)。絞りは開放なのでf2.8である。ちょっとやわらかい感じで、発色もいい。D70の標準ズームでも撮影可能(photo 17)。70mmで絞り開放f4.5で1/5秒だ。普通ならブレるのだが、水槽のガラスにレンズを押しつけているので大丈夫。ところが28-300mmだとブレる(photo 18)。これが一番ましなカットで165mmで絞り開放f6.3で1/2.5秒。かなり無理。手ブレ防止機能があってもブレるかもしれないシャッター速度だ。やっぱりズームは暗いところに弱い。あと被写界深度が浅すぎてピントがシビアすぎるという問題もある。銀塩写真なら、これで終わりだが、デジタルの場合は感度が変えられる。ISO200から1600まで高感度に設定できる。これを使えば、手持ちで撮れる(photo 19)。

photo 20
ISO1600にして300mm、f6.3で1/25秒である。フィルムをISO1600に増感するのに比べると、粒状性は驚くほどいい。これはCCDの面積の 広さとD70が優秀だからに違いない。 これなら感度を上げても問題なさそうだ。CCDの面積が大きいなら、トリミングという手もある。標準ズームでf5.6、1/25秒で撮影して同じサイズにトリミングしたのがこの画像だ(photo 20)。絞り5.6にもかかわらず、こちらの方がピントがシャープである。やはりズームの望遠端はちょっと甘めなのだ。逆に言えば、Nikkorレンズが偉いとも言える。っていうかカエルの写真を真剣に見比べたくないね。リアルに見えるほど気持ち悪いし… やっぱりどうせ撮るなら女の子に限るね。


photo 21

photo 22
今度はサル山である。コレが28-300mmの画像だ(photo 21)。予想よりかなりいいではないか。というか全く問題ないと言ってもいい。ボケ味はいいし、解像度も高い。比較のために『Nikkor AF75-300mm F4.5-5.6』で撮ったのがこっち(photo 22)。300mmで絞り開放f5.6で1/0000秒、ISOは640だ。28-300mmよりも明るいレンズなので絞り開放でのボケがきれいだと思う。まあ、比べてみるとそんなに変わらないね。レンズの描写力も遜色ない。こちらのレンズは発売当時6万9000円だったので、価格差5万円もあるのだが、そんな違いは感じられない。確かに細かいこと言えばフォーカスがちょっと甘い気がするが、それは次回、きちんとテストしてみる予定だ。


photo 23

photo 24
次はリス園に来た。ここではリスが放し飼いにされている。リスはちょこまかして近づくと逃げてしまうので、マクロレンズより、28-300mmを使ったテレマクロが威力を発揮する。リス園の中も結構暗いが、ISO1600にすることで、1/125秒、f6.3を確保。粒状性も悪くない(photo 23)。
ISO640にすると、何も言わなければISO200と思えるほどだ。また、この画像を見る限りピントもシャープである(photo 24)。つまり明るければ問題ないのだ。


photo 25

photo 26
最後に、逆光で開放という厳しい条件でパープルフリンジが出るかどうかを見た。すると出た〜! 盛大に出た(photo 25)。といっても出たのはニコンの75-300mmの方だ。1989年に設計された古いレンズなので仕方がない。これに対して28-300mmは全く出ない(photo 26)。さすが非球面レンズを使っているだけある。レンズの赤線は伊達じゃない!

ということで、28-300mm F3.5-6.3は結構使える。あまり広角レンズを使わない方なら、これ1本でほとんどの撮影はこなせるかもしれない。1万9000円でこんな凄いズームレンズが、手にはいるのだから一眼レフは、やめられないね。次回は80-200mm F2.8という明るい望遠ズームを加え、望遠ズーム頂上決戦を予定。定価10万円を超えるEDレンズの実力はいかに…。


 


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