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ゴン川野 Selection

幅140×高さ111×奥行78mm、約595g(バッテリーを除く)。有効画素=6.2メガピクセル。撮像感度=ISO200〜1600相当。記録メディア=コンパクトフラッシュ(Type I/II対応)、マイクロドライブ対応。レンズマウント=ニコンFマウント。実撮影画角=レンズ表記の約1.5倍の焦点距離のレンズに相当。液晶サイズ=1.8型低温ポリシリコンTFT液晶、約13万画素。電源=Li-ionリチャージブルバッテリーEN-EL3(およびクイックチャージャーMH-18)
www.nikon.co.jp

第9回 5820枚撮りのフィルムをゲット! 05.07.28 UP
第8回 超広角ズーム 05.05.25 UP
第7回 望遠系ズーム頂上対決、完結編 05.01.14 UP
第6回 望遠系ズーム頂上対決 11.10 UP
第5回 夢の万能レンズ 10.21 UP
第4回 明るい暗室 09.30 UP
第3回 光あるところに影がある 09.08 UP
第2回 過去を旅するレンズ 09.01 UP
第1回 初心者に優しい一眼レフとは 08.26 UP


 


[Photoshopなんていらないのか?]

俺がMacを買った理由は、Adobe『Photoshop』が使いたかったからだ。無人島に持って行くソフトを1つだけ選ぶとすれば、迷わず『Photoshop』を選ぶ。その代わりデジカメも持たせてくれ〜。まあ、銀塩写真の時代からカメラマンが使うソフトと言えば『Photoshop』しか考えられなかった。「実は私『PaintShopPro』を使っています」というカメラマンがいたら、俺は絶対に信用しないな。なぜ『Photoshop』が偉いのか。その理由ベスト3は

●各メーカーのデジカメのRAWデータが開ける
●16bitモードで編集できる
●AdobeRGBが使える
●ファイルブラウザがある
●アクションが使える
●マスクとレイヤーが使える

ああ、しまった。全然ベスト3じゃなくて、6も7も出てきてしまう。やっぱりいいなあ『Photoshop』、高いだけのことはある。特にいままでは各メーカーの専用ソフトでなければ開けなかったRAWデータが開けるようになったのが凄い。デジカメに新製品が登場してもプラグインで対応しているので、大丈夫なのだ。それからデジタル一眼レフの高画質を生かせる16bitモードもいいね。普通の画像データは8bitなんだよね。これにレベル補正などの画像補整をおこなうとデータの一部が欠落するのだが、16bitで補正するえばその心配もなくなる。まあ、大きなサイズでプリントしなければわからないが… それからAdobeRGBというのは、色空間のことで、一般的に使われているsRGBよりも広い範囲の色が扱える。これにはカメラ側の対応が必要になるが、デジタル一眼レフであれば、絶対にサポートしている。一部のハイエンド一体型デジカメもAdobeRGBが使える機種がある。例えばコニカミノルタ『Dimage A-2』とか。キヤノン『PowerShot Pro1』とか。さらに最近はプリンターも対応してきたので、従来は出せなかった色が再現できるようになってきた。まあ、10万円以上するソフトなんだから、高性能で多機能なのは当たり前と思われるかもしれない。まあ使ってみないと分からないと思うが、とにかく俺は『Photoshop』が好きなんだよ〜。参考書があるとすぐに買っちゃうし。英語版の頃からずっとアップデートしながら使ってきた。だからトータルで20万円以上は『Photoshop』のために使っていると思う。しかし、誰にでも勧められるソフトでないことも確かだ。


Photo 01
そこで、今回は『Photoshop』の1/10ぐらいの値段で買える『Nikon Capture 4』を使ってD70のRAWデータを扱ってみようと思う。トライアル版が無償でダウンロードできるので、興味のある方は、速攻で使ってみよう。機能制限なしで30日間使えるようになっている。説明書もPDFファイルでダウンロードできる。ちなみに製品版では、インストールガイドと説明書が付いてくる(photo 01)。俺はマニュアルは紙で見たい派なので、製品版をゲットしたのだ。

[D70を遠隔操作]

まず最初に使いたかった機能は「Nikon Capture Camera Control」(photo 02)。これはカメラとパソコンを接続して遠隔操作で撮影できる機能。実はカメラマンがスタジオで撮影するときはかなりの確率で遠隔操作をしている。なぜなら、直接データをパソコンに転送できるので、大容量記録メディアが不要。シャッターを切ると指定したフォルダにデータが転送される(photo 03)。これならカードを取り出して、パソコンに接続したカードリーダーに差したりしなくてもいい。さらに撮影した画像をパソコンの大画面ですぐにチェックできる(photo 04)。また、いちいちカメラまで戻らなくても露出をパソコン側からコントロールできる。ウーン、これは便利だ。ブツ撮りするときなんか、露出を変えながらサクサク撮れる。しかし、ウチで使うにはケーブルが短すぎるのだ。どこかで長いケーブルを探す必要があるな。とりあえずPowerBookG4に接続して使おっと。


Photo 02

Photo 03

Photo 04


Photo 05

Photo 06
それから外部メディアを認識すると自動的に起動して、画像を読み込んでくれる『Nikon View』というソフトがある。これも指定したフォルダーにデータを転送できる(photo 05、06)。この時に自動的に、ナンバリングしたフォルダ名が付けられる。さらに転送後にカード内のデータ削除もできる。まあ、この機能は使わないね。直接、画像をコピー&ペーストするのに比べて時間がかかりすぎるので、待ってられないのだ。一度に沢山撮らない人にはいいかも。転送が終わるとブラウザが起動して、撮影した画像をチェックできる(photo 07)。さらにダブルクリックで拡大表示して、前後の画像も確認できる(photo 08)。この前後に進む機能は『Photoshop』にない。悔しい! とはいえこれは『Nikon Capture 4』とは別のソフトだからね。


Photo 07

Photo 08

[RAWデータを現像しよう!]

それではいよいよ『Nikon Capture 4』を起動してみよう。ちょっと『Photoshop』っぽく、複数のパレットが開く。最初に使うのはコレ(photo 09)。ここにRAWデータをドラッグ&ドロップするとデータが展開されるのだ(photo 10)。撮影情報もバッチリ表示される。『Photoshop』では表示されない、デジタルイメージプログラムとか測光モード、階調補正、彩度設定、輪郭強調などもすべて表示される。さすが純正ソフト!。35mm換算焦点距離が表示されるともっといいのだが。
それからサムネイルを表示しながら、画像を開くこともできる(photo 11)。スライダーでサムネイルのサイズを素早く変更できるのはいいが、横一列しか表示できないので、画像がたくさんあるときは、ちょっと探すのが大変かもしれない。


Photo 09

Photo 10

Photo 11

さて、表示された画像は虫眼鏡ツールを使って拡大縮小ができる。ナビゲーターを表示させれば、いまどこを表示しているのが確認できる。さらに白つぶれ表示もできる(photo 12)。また、黒つぶれ表示もできる(photo 13)。これを参考にしながら、トーンカーブを変えていくわけだ(photo 14)。ああ、順番が前後してしまったが、まずホワイトバランスから調整する。ニコンのマニュアルが推奨する順番はこうである。


Photo 12

Photo 13

Photo 14

RAWデータの場合
●ホワイトバランス調整
●LCHエディタ
●トーンカーブ

JPEGでお手軽にやる場合
●カラーバランス
●カラーブースタ


Photo 15

Photo 16
それでは、まずホワイトバランスを調整してみよう。第1回でレストランの内部を撮影した画像でホワイトバランスの調整を使っている。これはどうやっているのかといえば、始めにカメラ側のホワイトバランスを「電球」で撮影したデータのトーンカーブを少し持ち上げて明るく補正(photo 15)。これが昼間のイメージである。次にホワイトバランスを「自然光/晴天」にして色温度を上げて、トーンカーブは少し下げて夜のイメージを作った(photo 16)。このように意図的にホワイトバランスを変えて画像全体の印象を変えることができる。銀塩写真の頃は色温度を調整するために、スタジオではフィルターを使ったり、屋外ではフィルムを変えたり、いろいろ大変だったのだが、RAWデータで撮っておけば撮影後にホワイトバランスが変更できる。これは画期的なことだ。それからRAWデータは12bitの階調性があるので、補正してもトーンジャンプが起こりにくいのだ。JPEGだと8bitなので、各色256階調しかない。12bitなら、これが4096階調になるのだ。最近流行のプラズマTVの広告風に言えば、687億色でアテネを見よう!って感じになる。

次に注目したいのが、「追加RAW調整」である(photo 17)。これはD70側でおこなえる設定をRAWを開くときに再設定できる。つまり、sRGBで撮ったけど、やっぱり開くときはAdobe RGBにしよう。何てことができるわけだ。これは銀塩写真に例えると、撮影してから違う種類のフィルムに変換するような感じで、さすがデジタルはなんでもありだわ〜と思わせる。もっともよく使いそうなのが「LCHエディタ」である。これは明度、彩度、色相を1つのパレットで調整できる機能だ。明度に関しては自動調整があるので、一発補正もできる(photo 18、19)。そして、最後にトーンカーブを調整して補正完成。お好みでアンシャープマスクもかけられる。保存する場合は画像解像度の変更にも対応。


Photo 17

Photo 18

Photo 19


Photo 20

Photo 21
また独自機能として、CCDについたゴミを自動的に画像から除去する「イメージダストオフ」、レンズの周辺光量不足を自動補正する「ヴィネットコントロール」、逆光やストロボの光量不足による黒つぶれや、逆に白飛びを補正する「Digital DEE」(photo 20、21)。彩度を自動調整する「カラーブースタ」、魚眼レンズの画像を広角レンズ風に補正する「フィッシュアイレンズ」といったユニークなものまで搭載されている。


Photo 22
いろいろやってみると確かに『Photoshop』がなくても大丈夫そうだ。D70をゲットしたら、何はなくても『Nikon Capture 4』を使ってみるべきである。これを使わなければデジタル一眼レフの真の高画質を体験することはできないのだ。最後に『Nikon Capture 4』のメインパレットには、『Photoshop』で開くというボタンが設定できる(photo 22)。左下から3番目の目のアイコンがそれである。これはなかなか謙虚な設計だ。あるいは『Photoshop』を使っていても、RAWデータを開くのだけは、『Nikon Capture 4』を使って欲しいという意味なのだろうか。

次回は最新AFレンズの逆襲。レンズはマニュアルフォーカスに限るとか言っておきながら、ちょっと最新のレンズも使ってみたい今日この頃なのだ。

 


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