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ゴン川野 Selection

●幅117×高さ85×奥行き113.5mm、560g(電池別)。有効画素数=約500万画素。レンズ=光学7倍、13群16枚高精細ミノルタGTレンズ。焦点距離=7.2〜50.8mm(35mm換算で28〜200mm相当)。液晶モニター=1.8型低温ポリシリコンTFTカラー。電源=リチウムイオン電池1本(専用充電器による充電時間:約150分) / DC6V(ACアダプター)。記録メディア=CFカードTYPE I TYPE II(マイクロドライブ対応)、SD/MMCカード(SDメモリーカード用CFアダプターSD-CF1[別売]を使用)
http://konicaminolta.jp

第4回(完結編) 3D AFは時速100kmを捉えられるか 02.09 UP
第3回 7倍ズームは偉いのか? 02.02 UP
第2回 カメラの命はファインダー 01.26 UP
第1回 ミノルタは世界初がお好き 01.19 UP


 


[レンズの画角で世界が変わる]

私は超広角レンズが好きだ! 最近に気になるのはSIGMAの12-24mm F4.5-5.6 EX DG ASPHERICAL HDMである。驚異的な画角122°とか言われると、やっぱり買うしかないと思ってしまう。人間の視界は160〜170°なので、かなり目の範囲に近いレンズである。しかし、その一方で人間が瞬間的に見て、色やカタチが認識できる視界は約20°と言われている。かなり狭いのである。

それではA1に搭載されている28-200mmの画角はどのくらいなのか。約74°から12°の範囲になる。整理してみるとこうなる。

全周魚眼レンズ=180°

超超広角レンズ/12mm=122°

超広角レンズ/20mm=94°

広角レンズ/28mm=74°

広角レンズ/35mm=62°

標準レンズ/50mm=46°

中望遠レンズ/85mm=約28°

望遠レンズ/135mm=18°

望遠レンズ/200mm=約12°

魚眼レンズは魚の目の画角が180°あると言われることから名付けられたレンズ。もともとは全天に雲がどれぐらいあるかを観測するために開発された学術的なレンズだ。真上に向けるとそこにある風景の全景が撮れる。当然、撮影者も写ってしまう。めったにつかわないレンズなので、カメラマンも持っていない。画像のカタチは円になる。これに対して対角魚眼レンズは普通の長方形の画像が得られる。鼻デカの犬、猫写真はこのレンズを使って撮られているのだ。超超広角レンズは私が勝手に名付けた。多くの一眼レフデジカメがCCDの面積の関係からレンズを付けると、その焦点距離が1.5倍〜1.6倍になってしまう。これだと超広角20mmが普通の30mmになってしまう。それは困るので12mmが登場。1.5倍しても18mmと十分超広角である。超広角20mm、広角28mmは現代的な広角レンズである。実は24mmもある。なぜこんなに小刻みなのか。それは広角は1°画角が変わっても見た目の変化が大きいからである。だから、広角系ズームというのは非常に役に立つのだ。

35mmは昔の広角レンズ、いまは標準レンズと言ってもいいのではないかと思う。50、55mmが標準レンズ。一眼レフカメラのボディとペアで売られたため、標準レンズと呼ぶのかと思ったが、画角が46°前後が標準レンズと定められいたのだ。デジカメの3倍ズームの広角側は35mm相当である。ズームレンズはだいたい中間は使わず、両端を使って撮影することが多いので、デジカメユーザーにとって、いつも使っている標準的な画角は35mmレンズの62°ということになる。だから35mmはデジカメの標準レンズと定めてもいいと思うのだが…

85mmはポートレンズとも呼ばれボケが美しい。3倍ズームのデジカメでは105mmがこれにあたるのだが、開放絞りが暗いなどの理由から、美しいボケを望むのは無理である。昔のカメラの入門本などを読むと、50mmの次に買うレンズとして、35mmと135mmがあげられたりしている。つまり代表的な望遠レンズといえば135mmだったのだ。しかし、今は200mmぐらいないと望遠とは言えない。50mmに比べる4倍の大きさに見える。銀塩カメラ用レンズでは200mmは開放絞りが暗くて使いにくかったが、いまはズームでF2.8と明るく全く問題ない。ズームレンズはレンズの構成枚数が増えるので、単焦点レンズよりも絶対に暗くなってしまうのだ。例えば銀塩カメラ用交換レンズに28-200mm、F2.8というレンズは存在しない。多分大きくて重くて高価なレンズになるのでプロ用以外ニーズがないためだと思われる。キヤノンなら70-200mm、F2.8が20万4000円。ニコンなら27万円である。これほど、高倍率で明るいレンズはコストがかかるのだ。

[28-200mm、F2.8の画質と色調は]

これがデジカメになると簡単に実現され、さらに手ぶれ防止機能まで付いているのだから、ありがたい。それでA1で実際に画角の変化を見てみよう。まず28mm(photo 01)。このままズーミングして200mmにするとこうなる(photo 02)。風景の一部を切り取れるほど画角が変わる。人物を撮影した場合はどうだろう。28mm(photo 03)。これだとありきたりのスナップ写真だが、200mm(photo 04)にすると背景がきれいにボケて、ポートレート写真という感じになる。200mm、F2.8は主にポートレートとスポーツ写真によく使われるレンズなので当たり前と言えば当たり前なのだが、使ってみて、その効果を実感した。


Photo 01

Photo 02

Photo 03

Photo 04

それではNikonCOOLPIX5000と比べてみよう。28mmで比較すると、こちらがニコン(photo 05)。そしてA1(photo 06)。パッと見て分かるのが色合いの違いである。ニコンの方が赤っぽくて、A1の方が青っぽい。望遠側にするとこの違いが、もっとハッキリしてくる。ニコン(photo 07)。そしてA1(photo 08)。どちらの方が正確な色再現かと言えば、A1に軍配があがる。ニコンの方は、肌がピンク色っぽくて、黄色人種ではなく白人のように見える。しかし、人間には記憶色というのがあって、空は現実よりも青く、肌の色はピンク色っぽい方がリアルに思えたりするのだ。まあデジカメの色合いは後でいくらでも好きなように補正できるので、どっちがいいと断言はできないが、本物に近い色という意味では、A1の方が今回は正確である。


Photo 05

Photo 06

Photo 07

Photo 08

次に画質なのだが、A1は500万画素でしかも全画素読み出しという、高画質にこだわった設計になっている。さらに画質の設定が細かい! 圧縮率と保存形式を変えることで、5種類の画質が選べる。画像サイズを最大の2560×1920ピクセルにすると、
 
JPEG/スタンダード 1.6MB/

JPEG/ファイン 3.2MB

JPEG/エクストラファイン 8MB

TIFF 16MB

RAW 8MB


Photo 09

Photo 10

Photo 11
ファイルサイズはこのようになるのだ。最初はJPEG/エクストラファインを使っていたのだが、撮影してみるとJPEG/ファインもそんなに変わらない。いやJPEG/スタンダードでも結構画質はいいのだ。TIFFとRAWデータは非圧縮なので、ファイルサイズは大きいが最高の画質となる。RAWデータは専用ソフト(photo 09)がないと開くことさえできないが、プロカメラマンは劣化なしに画像データを保存したいときはRAWデータを使う。そこで、一番圧縮率の高いJPEG/スタンダード(photo 10)と非圧縮のTIFF(photo 11)のデータを比較してみよう。これはリサイズしているが、フルサイズで比較しても、その違いはほとんどない。まあ、天候不順など撮影条件が悪かったので高画質が発揮できなかった可能性はあるが、JPEG/スタンダードの画質はとにかくいい。そこで同じ被写体を撮影して、ファイルサイズをニコンのFINEモードと比べてみると、ニコンが1.52MBに対してA1は2.61MBもある。ミノルタのJPEG/スタンダードで1.4MBぐらいになる。つまり、ミノルタの方が圧縮率が低めに抑えられているのだ。当然、撮影枚数は少なくなるが、画質はよくなる。A1ユーザーたるものメモリーをケチってはいけない。最低1GB、できれば2GBか4GBのマイクロドライブかCFカードを携帯しなくてはならないのだ。4GBのマイクロドライブは約7万円ぐらいだ。CFカードだと18万円ぐらいかな。これを使えばRAWデータで撮影しても500枚は撮れるから問題ないだろう。

ということで、デジカメよりもメモリーの方が値段が高いという現象が発生。まあ、銀塩写真ならフィルムが1本36枚撮りで、500枚撮るなら、これが14本必要である。コニカクロームSINBI100の20本入りが実勢価格約7680円。14本の現像代がマウントしたら、1万4000円ぐらい。合計2万1680円。プリントしようと思うとさらに追加料金。デジカメなら、メモリーを1度買うだけで、なくしたり壊したりしない限り、一生使えるのだ。フィルム14本なんて持つのも大変だし、有効期限もあるし、冷蔵暗所に保管しなくちゃいけないし、海外旅行ではX線検査が心配だし、現像できたら、ファイルに整理してカビが生えないように気を付けてと苦労が絶えない。メモリーなら、1GBのマイクロドライブが1万5000円台で買えるだ。つまり、デジカメは初期投資は大変かもしれないが、ランニングコストは安いので我慢しようということだ。でも4GBのメモリーが18万円というのは個人的には納得できないなあ〜

次回はいよいよ、A1をサーキットに持ち込み、3D AFとフルタイムAF、そして11点クロスワイドAFとCCDシフト手ぶれ補正機能をチェックするのだ!

 


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