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ゴン川野 Selection

電源方式:DCコードレス式
集じんシステム=スパイラルたつまきサイクロン方式
本体寸法=長さ320×幅180×高さ195mm、3.2kg
集じん容積=0.7リットル
発売元=日立ホーム&ライフソリューション
問い合わせ電話番号=0120・3121・11
http://kadenfan.hitachi.co.jp/

第2回(完結編) ゴミ捨ては月に2回 12.16 UP
第1回 50000rpmの超高回転モーター誕生! 12.01 UP


 


[モーターの秘密に迫る]

今回のコードレスサイクロンの心臓部は、何と言っても日立が共同開発した毎分50,000回転するモーターである。このモーターのいったいどこが凄いのか、ちょっと考えてみよう。まず、DCブラシレスモーターとは何か? そもそもDCモーターにはブラシが必要不可欠である。ブラシと言ってもヘアースタイルを整えるアレではない。タミヤのプラモデルに使ったマブチのモーターを思い出して欲しい。あのモーターを分解したことはないだろうか。なくても小学生の理科の教科書に仕組みが図解してあったはずだ。それでも分からない人はココを見て復習するべし。

簡単に言えばモーターの原理はこうである。

●磁石のN極とS極の間に電流を流すと力が、作用する。

●N極とS極の間にコイルを入れる。

●コイルに電流を流すと回転がおこる。

回転を続けるには+−の電流を交互に流す必要がある。もし交流を使ったACモーターを使えば話は簡単。交流なら勝手に+−が入れ替わってくれるのだ。しかし瞬間的なパワーが取り出せない。効率よくパワーを取り出すなら、やっぱりDCモーターである。ポルシェ博士が設計したタイガー戦車も2個のDCモーターで動く仕組みだった。このモーターを回すためにエンジンを搭載して、これで発電器を動かし電池を充電するという回りくどいことをしていた。まあ、ハイブリッドカーのさきがけとも言えるのだが。もっと最近の例で言えば時速250km以上で走っている新幹線の動力源もDCモーターなのである。

話を戻すと、DCモーターのブラシというのは、モーターの軸にある整流子を両側から優しく挟み込んでいる金属片である。整流子の間にはごく短い隙間があり、回転することで+−が入れ替わるようになっている。しかし、ブラシがあると、物理的な接点が生じるので耐久性が短い。ノイズが出る。接触不良になりやすい。などの欠点が出てくる。そこで生まれたのがブラシレスモーターである。どうしてブラシがなくても+−が入れ替わるのかと言えば、センサーとICを組み合わせて、+−のタイミングをとっているのだ。これがインバーター方式である。

そう、エアコンや冷蔵庫に入って、省エネルギーに貢献しているインバーター方式だ。もちろん日立のDCブラシレスモーターもインバーター方式である。ところがこれが普通のインバーターじゃなくて、センサーレスの「ハイパワーベクトル制御インバータ方式」なのだ。今度はブラシだけでなく、センサーまでとってしまったのだ。普通のベクトル制御は、速度センサーの付いた特殊モーターが必要になる。これだとコストが高くなって、掃除機には採用できない。そこで、モーターから出る電圧情報を利用して、制御してやろうという考え方がセンサーレスベクトル制御だ。同社ではこの技術を使って『PAMエアコン白くまくん』などを製品化してきた実績がある。


Photo 01
それが今度はさらに、ハイパワーベクトル制御である。いままよりも力強くしかも滑らかにモーターが回るのだ。その原理を説明すると、読者がひいてしまい、今月のビリになりそうなのでやめておく。
まあとにかくモーターは奥が深い! 21世紀はモーターの時代なのだ。車もエンジンではなくモーターで動く時代がそこまで来ている。「Segway」photo 01)だってモーターで動いているし、モーターを征する者は世界を征するのだ。

[アレルギーに優しいサイクロン]


Photo 02
こうして完成したモーターは、たつまきサイクロンという効率のいい方式で、ゴミを吸い込んでくれる。以前使っていた掃除機は、後方排気ゼロだったので、花粉症でも安心して使えた。では、今度の機種はどうなのか。それが、やたらフィルターが付いているのだ(photo 02)。これらのフィルターには下記の効果がある。

●抗菌=細菌の活動抑制

●竹炭=消臭

●マイナスイオン=集塵

●光触媒=抗菌・消臭

●酵素=除菌

こうして徹底的に除菌して、さらにゴミの集まるヘッド内部、回転ブラシのハケ、ダストケースなどを抗菌化して、残った細菌の活動を抑えている。ここまでやれば排気が出てもクリーンになるに違いない。実際に使っていても後方から排気される風は臭くもなんともない。

[お手入れは簡単なのか?]

これだけ複雑なフィルターを搭載していると、もしかするとメンテナンスが面倒なのでは、と思った方はなかなか鋭い。実はゴミ捨てはワンタッチなのだが、フィルターの掃除はそう簡単にはいかない。2週間使っても、ウチの場合、ダストケースはいっぱいにならない(photo 03)。余裕である。多分1カ月は、ゴミを捨てる必要はない。しかし、その前に「フィルターお手入れ」のランプが点滅するのだ。こうなるとダストケース内の内筒を外す必要があるので、結局ゴミを捨てることになる。
ダストケースはワンタッチで取り外せ、片手でゴミが捨てられる(photo 04)。ゴミは常時圧縮されているので、コンパクトで飛び散る心配はない(photo 05)。


Photo 03

Photo 04

Photo 05

では次に、各フィルターのお手入れを順番に説明しよう。まず付属の抗菌お手入れブラシを使って、ひだ折りブラックフィルターを掃除する。これはチリ落としガイドにそってブラシの柄の方を左右に動かしてやる。ほんとはゴミを捨てる前にやるのだが、後でも問題ないだろう(photo 06)。次にフタの内側にあるメッシュフィルターをブラシで掃除する(photo 07)。さらにひだ折りブラックフィルターを内側からも掃除する(photo 08)。できたら抗菌ウレタンフィルターを水洗いする。乾くまでに時間がかかるので、付属の予備フィルターと交換(photo 09)。いままで使っていたフィルターには細かいホコリがしっかり付いていた(photo 10)。さあ、今度は内筒メッシュフィルターである。まず、抗菌サイクロン室キャップを外す。ここに抗菌お手入れブラシも収納されているのだ(photo 11)。パカッと外すと内筒が出てくる(photo 12)。ここにも細かいホコリがビッシリ付いているのでブラしで落とす。気になる方は、洗える抗菌HEPAクリーンフィルターも取り外して掃除しておこう(photo 13)。


Photo 06

Photo 07

Photo 08

Photo 09

Photo 10

Photo 11

Photo 12

Photo 13

これで新品同様に掃除機の吸引力は復活しているはずだ。書き出すと大変そうだが、実際の作業は10分もあれば完了。それでも復活しないときは各フィルターを水洗いするのだが、幸いにして、抗菌ウレタンフィルター以外は水洗いしなくても、「フィルターお手入れ」のランプは消灯する。掃除の仕方はカラー下敷きのような説明書に写真入りで詳しく書かれているので迷うことはないだろう。自分で分解すると、サイクロンの構造なども分かり、いままでの単純な構造の掃除機とは、一味違うことが実感できるに違いない。

これ以外にも静電気防止素材のダストケース、マイナスイオンでゴミの帯電を中和など、さまざまな工夫がされている。ショルダーベルトに関してもバランスを取るために金具を前よりに付けられることが判明した。これだとそのままダストケースが外せなくなるが、確かにバランスは良くなる。そこで壁などの高所を掃除するときには、肩から担いで使うことにした。

いままでは、掃除機なんて、どれでもそんなに違いはないのでは、と思っていたが、家電製品も日々進化を続けていたことが分かった。みなさんも家電は壊れるまで使うではなく、何か不満があったら、家電製品のサイトをのぞいてみてはいかがだろう。ウチの場合はコードレスにしたら、すぐに掃除機が使えるので、以前よりこまめに掃除をするようになり、大掃除の必要がなくなったのだ!

 


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