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ゴン川野 Selection

●幅116×高さ87×奥行き65.5mm、約430g。有効画素数=510万画素。
光学ズーム=4倍。デジタルズーム=3.5倍。レンズ=27mm〜110mm(35mmフィルム換算)。レンズF値=F2.8(W)〜F4.8(T)。液晶サイズ=2軸回転式マルチアングル1.8型(インチ)TFTカラー液晶(低温ポリシリコン)。メディア=xDピクチャーカード、コンパクトフラッシュType I/II、マイクロドライブ(制限事項あり)。電源=リチウムイオン電池1パック(BLM-1)
http://www.olympus.co.jp

第2回(完結編) アクセサリーフル活用術 11.07 UP
第1回 広角系ズームに惚れ直す 10.21 UP


 


[18.9mmのウルトラワイドな世界]


Photo 01
超広角レンズを使い始めると、そのパースペクティブ(遠近感)の強調感が面白くて、ビルが傾いたような画像ばかり撮ってしまう(photo 01)。まあ、これは誰にでも分かりやすい広角レンズの使い方だ。もっと上級者になってくると、あまり歪まないように広角レンズを使いこなせるようになる。見た人に超広角レンズと思わせないのが渋い使い方だ。例えば周辺にいくほど歪みが出るので、人物はなるべく画面のセンターに入れる。そして手前と奥にある物のパースペクティブが強調されるので、手前に足を投げ出すと、足長効果抜群で、しかも小顔の画像が得られるのだ(photo 02)。これでリディアちゃんも9等身モデルに見える。さらに縦位置にしてみるとこんな感じになる(photo 03)。これがモデル座り+超広角レンズを使った美脚画像だ(健康スリッパがダサイが…)。今度は「NikonCOOLPIX5000」のワイドコンバージョンレンズで撮影(photo 04)。アングルを下げてさらに足の長さを強調したのだが、顔がセンターから外れて、平面的になってしまった。奥行きがなく2次元の世界から抜け出したように見える。このようにちょっとしたアングルの違いでも、超広角レンズは、大きな変化が現れる。シャッターを切る前にあれこれ、こまめにアングルを変えると面白い効果を発見できるのだ。

Photo 02

Photo 03

Photo 04


Photo 05

Photo 06
狭い室内を広く見せる効果は、屋外に出ても健在である。ちょっとした空間も広々と感じられるになる(photo 05)。同じ場所からNikonCOOLPIX 5000で撮影してみた(photo 06)。三脚を使っていないので、微妙にアングルがずれているが、画角の違いはそんなには感じられなかった。両方の画像を厳しくチェックすると、オリンパスの方がシャープネスがきつくクッキリとした感じに写る。ニコンの方が画面がなめらかである。シャープネスやコントラストの設定を変更すれば解決できるかもしれない。それでもダメならレンズやCCDの違いではなく、画像の圧縮率の違いによるものと思われる。なぜなら、ニコンのファイルサイズは1.46MBに対して、オリンパスは848KBしかないから。究極の高画質を追求するなら、どちらも非圧縮モードがあるで、それを選択すれば保存時の画質の劣化をゼロにすることができる。これだと1枚で16MBとかのデータになってしまうので、扱い勝手は非常に悪くなる。JPEGのSQ1モードで撮影してA4にプリントしてみたが全く問題ない。ディスプレイで見るよりも美しくプリントできていた。ということで、私はRAWデータとかTIFFは、基本的に使わないことにしている。

[テレコンバージョンで187mmレンズに変身]


Photo 07
オリンパスのテレコンバージョンレンズは倍率1.7倍とやや控えめだ。多分、4倍ズームなので、高倍率ではなく小型軽量を優先させたと思われる。実際、ニコンの馬鹿デカイ3倍のテレコンよりもずっとコンパクトにまとまっている(photo 07)。レンズアダプターはワイド用と同じものが使えるので、バヨネットマウントで素早く交換できる。ただしデザイン的には真ん中が太いのでちょっと違和感がある。200mm感覚で使える望遠レンズなので、手ブレの心配もなく液晶ディスプレイが見やすいので、ピントの確認も容易にできる。これは結構使いやすいテレコンである(photo 08)。一方、ニコンは252mmとかなり望遠度がアップ。さらに屋外では見にくい液晶ディスプレイのせいで、3枚に1枚ぐらいしかピントが合わない。まあピントさえあえば超望遠レンズっぽい雰囲気の画像が撮れるのだが(photo 09)。実際に撮影してみると分かるが、超望遠は超広角よりも撮影に気合いが必要だ。開放絞りが暗くなるのでシャッター速度が遅くなり、手ブレの心配が増える。さらに望遠はピントの合う範囲が狭いのでピンボケにもなりやすい。35mmからの10倍ズームだと350mmである。一眼レフタイプの液晶ビューファインダーでも結構、失敗しそうな気がするのだが、世の中の両親たちは我が子の画像を運動会やピアノの発表会などで、キッチリ撮っているのだろうか…

Photo 08

Photo 09

[専用ストロボとPLフィルターの実力は]

「CAMEDIA C-5060」にはコンバージョンレンズ以外にもいろいろなアクセサリーが用意されている。さすがシステムカメラである。今回、使ったアクセサリーは下記の通りである。これらのアクセサリーを必要に応じて、揃えていけば一眼レフデジカメに負けないくらいさまざまな状況に対応できるのだ。しかも、一眼レフデジカメのアクセサリーよりも安い値段で揃えられるというメリットもある。

●コンバージョンレンズアダプタ(フードとして機能する)CLA-7 2200円
●ワイドコンバージョンレンズ WCON-07C 1万9000円
●テレコンバージョンレンズ TCON-17C 1万5000円

●パワーバッテリーホルダ B-HLD20 1万5000円
●リチリウムイオン電池 BLM-1 8800円
●リチウムイオン充電器 BCM-1 1万円

●エレクトロニックフラッシュ FL-20 1万5000円

●PLフィルタ PLF-40.5 2400円


Photo 10

Photo 11
最近のデジカメは必ずストロボが内蔵されているが、これをバンバン使うと、すぐにカメラの電池を消耗してしまうという落とし穴がある。できることなら外部ストロボを使うのが望ましい。外部ストロボなら単4アルカリ乾電池などが使えるので、予備の電池を用意するのも簡単だし、コンビニで買ってくることもできる。専用ストロボのFL-20は超コンパクトながら明るさはGN20となかなかの実力だ(photo 10)。これは広角側で4.9mまでオート撮影できる光量。また、TTL AUTOが使えるので、カメラ本体の露出計によって光を制御でき、より正確に光をコントロールできる。例えば、モデルのかなり近くで発光しても肌が白く飛んだりせずに、瞳の中にきれいなキャッチライトを入れられる(photo 11)。自然光感覚で昼間にストロボを使いこなすのが通なのだ。


Photo 12
いままでのデジカメはステップアップリングなのどのアダプターを使って、銀塩カメラ用のフィルターを取り付けることが多かった。本機には専用サイズのフィルターがアクセサリーとして用意されている。40.5mmというのは、ちょっと中途半端なサイズだが、アダプターなしでレンズ銅鏡に直接付けられるようになった。PLフィルターは光を偏光させるもので、主な用途は空を青くしたり、水面やガラスの反射を防いだりする。使い方は液晶モニターを見ながら、フィルター先端を回転させて、もっとも効果がある位置を探すのである。しかし、この回すためのリング部分が異常に細い(photo 12)。多分、フィルターをしたままレンズキャップが出来るようにしたかったのだろうが、操作性は大幅に悪くなっている。それを我慢して使ってみよう。

Photo 13

Photo 14
まず青空(photo 13、14)。最初がフィルターなしで、2番目があり。空の色が濃くなり、建物の色は逆に明るいトーンになっているのが分かる。PLフィルターは光の反射を防いで建物本来の色を見せてくれるのだが、それが見た目と一致しないこともある。次はガラスの反射(photo 15、16)。これは分かりやすい、最初の画像は外を歩いている人が反射して見えるが、

Photo 15

Photo 16
2番目の画像では店内の様子がよく見える。 条件によっては、このように完全に反射を抑えることができないこともある。とここまでが、一般的な使い方なのだが、最近は画像加工ソフトを使えば、空を青くすることなんか簡単にできる。ガラスの反射も、めったに使う機会はなさそうな気がする。しかし、それだけではないのだ。さっきも書いたようにPLフィルターは物本来の色を見せてくれる。つま

Photo 17

Photo 18
り画像をクッキリ、ハッキリできる。直射日光の反射がきつい地面を撮影してみよう(photo 17、18)。何の変哲もないマンホールのフタがアーティステックに見えて来るではないか。人と同じ風景を撮っても違うものになる。肉眼では見えなかった世界を見せてくれるのがPLフィルターなのだ。

[書を捨てよ町へ出よう]


Photo 19
能書きばかり書いていても仕方がないので、C-5060を持って出掛けてみた。まずは箱根・伊豆方面にツーリング。富士山がクッキリ見えて最高の天気(photo 19)。オートバイには荷物が積めないので軽くて沈胴式のC-5060が役に立つ。もっとスリムなデジカメにもひかれるのだが、27mm広角レンズが使えなくては旅先の雄大な風景を収めることはできない。一方、こちらは新宿西口広場である。暗くなったのでシャッター速度が遅くなり、歩いている人間はブレている。立ち続ける修行僧だけはピタリとピントが合っている(photo 20)。超広角18.9mmを使うと広いところはより広く撮れる。最後は新宿高層ビル街の夜景(photo 21)。ノイズ低減機能を使ったのだが、実は使わなくてもそんなにノイズが出ずに作例的には失敗。カメラマンに聞いてみるとシャッター速度をもっと遅くする必要があったのだ。でも三脚がないのでこれが限界。シャッター速度は、1秒、絞りF2.8、ISO200で撮影している。

Photo 20

Photo 21

こうして持ち歩くとニコンよりは軽いのだが、ワイドコンバージョンレンズは巨大なのでかさばることは、かさばる。どっちがいいかとなると今は使い慣れたニコンの方が気に入っているのが、液晶モニターの見やすさだけでもオリンパスが欲しい。理想を言えば、最初から20-50mmの超広角系ズームレンズが付いていて、光学ファインダーがそのまま使えるか、液晶ビューファインダーを組み込んだデジカメが欲しいのだ。こんな機種が発表されたら、必ず購入予約してしまうことをここに宣言しておこう。

[やっぱりワイドっきゃないね!]

とにかく貴重な広角系ズームレンズを搭載した「CAMEDIA C-5060」を使ってみた感想は画質、性能ともに文句なし。サイズ、重量もこのクラスでは小型軽量と言える。アクセサリーも豊富にあり、特にワイドコンバージョンレンズが使える水中ハウジングまであるのは、一眼レフデジカメを除けば世界でも本機だけではないだろうか。広角系のズームレンズを探している方にはイチオシのデジカメだ。不満な所は機能がありすぎて、使いこなすのに時間がかかること。やたらボタンやダイヤルがあってインターフェイスがスッキリしていない上にカスタム機能が限られているので、自分がよく使う機能をワンボタンに割り振れないことだ。これらは慣れで解決できると思う。もしライバルがいるとすれば、ミノルタ「DIMAGE A1」ぐらいではないだろうか。と思っていたら、今度はレンズメーカーとして有名なシグマから「SIGMA SD10」という一眼レフデジカメが発表され、これに何と18-50mm/F3.5-5.6という超広角ズームレンズが付くことが判明した。しかもヨドバシカメラでレンズ2本付きで22万8000円である。これも凄く気になるデジカメだ。
 


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