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ゴン川野 Selection

●幅116×高さ87×奥行き65.5mm、約430g。有効画素数=510万画素。
光学ズーム=4倍。デジタルズーム=3.5倍。レンズ=27mm〜110mm(35mmフィルム換算)。レンズF値=F2.8(W)〜F4.8(T)。液晶サイズ=2軸回転式マルチアングル1.8型(インチ)TFTカラー液晶(低温ポリシリコン)。メディア=xDピクチャーカード、コンパクトフラッシュType I/II、マイクロドライブ(制限事項あり)。電源=リチウムイオン電池1パック(BLM-1)
http://www.olympus.co.jp

第2回 アクセサリーフル活用術 11.07 UP
第1回 広角系ズームに惚れ直す 10.21 UP


 


[オリンパスはユニークな会社なのだ]


Photo 01
オリンパス、それは私のカメラライフのルーツにあるメーカーだ。小学1年生の時、親父のカメラだった「オリンパスペン」をときどき借りて写真を撮っていたのだ。その時は知らなかったのだが、ペンは世界初の35mmフィルムを使ったハーフサイズカメラだった。ハーフサイズカメラとは、35mmフィルムを二分割する方式で、普通に構えると縦位置の写真が撮れる。どんなメリットがあるかと言えば、当時高価だったフィルムの撮影枚数が倍になること。12枚撮りなら24枚、36枚撮りなら72枚も撮れるのだ。カメラ自体も小型軽量で、気軽に持ち歩けた。傑作カメラなのでヤフーオークションでゲットしておいた(photo 01)。マニュアル機能が使え、レンズもF1.9と明るいペンシリーズのハイエンドモデルの「オリンパスペンD」ある。実際にウチにあったのは初期型のペンで、その後、親父は新型の「オリンパスペンEE-2」に買い替え、私はペン初期型を譲り受け、学校に持っていっては撮影していたのだ。確か学校にカメラ持ち込み禁止令はなかった。その後、オリンパスペンは累計1000万台を突破、まさに国民的なカメラに成長した。


Photo 02

Photo 03
一方、私は中学入学と同時にあの名機「オリンパスペンF」をゲットしている(photo 02)。ペンFは一眼レフのハーフサイズカメラという今から考えても画期的なコンセプトから生まれ…(以下56行削除)

このようにオリンパスはユニークな製品を開発するのが得意だった。1973年には画期的に小型軽量な「オリンパスOM-1」を発売(photo 03)。当時、重くてデカイ「ニコマートFT-2」を使っていた私は、かなり衝撃を受けた。何しろ世界最小最軽量である。さらに広告が、

「キミが好きだというかわりに、僕はシャッターを押した。」
モデル大場久美子
Photo 04、05※画像提供はThe Rotary Graffiti

「君が大人になる頃、僕はプロになっているかもしれない…。」
モデル早見優

2行目は、旭光学のペンタックスMGの広告コピーである。そしてミノルタが、

「音楽を楽しむように撮ろう」(今の君はピカピカに光って〜)
モデル宮崎美子


Photo 04

Photo 05

という伝説的なテレビCMを放送している。いま考えてみると一眼レフカメラ黄金時代である。しかし、一眼レフカメラを買うような若者は、カメラに対する勉強熱心だったので、コマーシャルのヒットにも関わらずミノルタX-7はあまり売れなかったらしい。そういえばオリンパスOM-1もテレビCMをやっていた。
「ほーお、これがOM-1でっか、小さいけど、かっこよろしな」
「この135ミリは… えっ、これが200ミリ?」
「ウチの仏さんも小さいけど心がこもってはる。ほんまやったら国宝なんやけどなぁ…」
と和尚がOM-1を手に取ってチェックしながら、オチを言うものだった。

いまでも1年に1度は「オリンパスOM-4」が欲しいと発作的に思えてくる。OMシリーズは、その後30年も販売され、昨年遂に販売停止となった。ニコンやキヤノンの影に隠れて、ちょっとマイナーなイメージはあるがOMシリーズは、TTLダイレクト測光やマルチスポット測光など、世界初の機能を次々と取り入れた先進の一眼レフカメラを世の中に送り出していたのだ。

[そしてデジカメの時代へ]

日本初の顕微鏡メーカーから始まったオリンパスは、光学機器メーカーのプライドをかけてデジタルカメラの開発に乗り出した。フィルムを使わないデジカメのメリットはやはり、小型軽量なボディ設計が可能なこと。これはまさにオリンパスの得意分野である。最初はコンパクトカメラのようなデザインのデジカメを作っていた同社は、1999年にブラックボディのちょっと四角っぽいプロポーションのデジカメを出した。これが「CAMEDIA C-2020」である。2000の後継機である2020は3倍ズームでF2.0-2.8という明るいレンズを搭載していた。そして、この流れから生まれたのが、今回の最新モデル「CAMEDIA C-5060」なのである。ああ、やっと本題に入った。同社は他のメーカーが画素数競争に突入した時も、新製品の発表会では、画素数より画質が大事と主張。カメラメーカーにしか実現できない高画質を追求してきた。

それで、なぜ私が5060を使いたかったかと言えば、ワイドコンバージョンレンズを使うと18.9mmという史上最強の超広角デジカメに変身するからなのだ(photo 06)。このレンズには驚いた。私の銀塩仕事レンズであるキヤノンEOSの20-35mmのズームと較べてもデカイのだ(photo 07)。測定してみるとフードも合わせた口径は100mmもある(photo 08)。これは第二次世界大戦でドイツが誇った88mm砲よりもデカイということになる。とにかくレンズはデカくて重いほど高性能というのが常識であるから、これだけでも恐れ入ってしまう。


Photo 06

Photo 07

Photo 08


Photo 09
コンバージョンレンズは、ねじ込み式ではなくバヨネットマウント方式なので、着脱が簡単だ。テレコンも共通のアダプターで、さらにフードの役割も果たす(photo 09)。オプションのパワーバッテリーホルダー(B-HLD20)を装着するとバランスが良くなり、電池2個を装着すれば約1000枚の連続撮影ができる。さらに縦位置に構えたときにちょうどいい位置にある縦位置用ズームレバーとシャッターボタンが使える。パワーバッテリーホルダーの右端が斜めに切れ上がっているのは、オリンパスOMシリーズのモータードライブのデザインを踏襲したに違いない。これで往年のオリンパスファンは、ほろりときてしまうのだ。しかし、この画像だと全然見えないなダメじゃん。ボディ自体も右端が斜めになっているので、製品写真を見て欲しい。

[オリンパスvsニコンのガチンコ対決]

それでは、いよいよ肝心の画質をチェックしてみよう。今回は参考のために私の仕事デジカメ「NikonCOOLPIX5000」でも同じ被写体を撮影している。ショックなことに5000は生産中止になってしまい、ラインナップからも外された。後継機は19mmのワイドコンバージョンレンズがなくなってしまい、さらにバッテリーホルダーもなくなり、システムカメラ路線から、離脱したようだ。となるともし仕事デジカメを買い替えるとすれば、その有力候補になるのは5060である。チェックの目も自然と厳しくなってしまう。


Photo 10

Photo 11
まず5060自慢の27mm広角レンズで撮影した(photo 10)。画質最優先なので、ISO感度は80である。ニコンは100までしかないのに、さらに微粒子、高画質を追求した80があるところにオリンパスのこだわりが感じられる。絞りは開放でF2.8、シャッター速度は1/15秒である。画質はいい! これなら、今すぐ仕事デジカメに使える。

次はニコンで撮影(photo 11)。ISO/100だが、絞り開放F2.8で1/12秒とオリンパスよりシャッター速度が遅い。その結果、モデルのリディアちゃんがちょっと動いてしまい、顔がブレている。しかもちょっとカメラに近づいてるので画角が狭く見えるではないか。と思ったのだが、よくよく画角を較べると確かに5060の方がワイドである。ニコンの28mmに対して27mmと1mmしか違わないのだが、これが結構、効いているのだろうか。

では、望遠側はどうだろう。110mmで開放絞りはF4.8である。絞り開放で撮影。髪の毛、肌、革のジャケットの質感がよく表現され、これまた素晴らしい画質だ(photo 12)。
ニコンは85mmで開放絞りは同じくF4.8。こちらも絞り開放で撮った(photo 13)。先程より太陽光線が少し弱くなり、より柔らかいトーンになった。こちらの画質も一級品である。さすがニコン、だてにポートレートレンズと呼ばれる85mmを選んでいない。この2枚は同じぐらいの大きさになるように撮影距離を調整しており、実際は110mmのオリンパスで撮影した方が大きく写る。


Photo 12

Photo 13

お次はマクロ対決だ。5060にはスーパーマクロ機能があり、専用ボタンを使って選択すると、最短3cmまでピントがあう。焦点距離は自動的に50mmに固定される(photo 14)。これはなかなか凄い機能だ。ピントの合う範囲が狭いので条件が良くないと手ブレしそうではあるが。ニコンは2cmまで接近できる。スーパーマクロには負けるが、私的にはここまで寄れれば充分である。画質も問題なし、ピントが甘く見えるのは、ちょっとブレているからである。すまん(photo 15)。


Photo 14

Photo 15

いままで、オリンパスのデジカメでじっくり撮影したことがなかった。使ってみると確かに画質はピカイチである。インターフェイスも工夫されており、ジョグダイヤルで項目が回転して、選択できるなど直感的に操作できる(photo 16)。さらに液晶モニターがレンズの光軸上、つまり真上に上げられるので、モニターを見ながらの自分撮りも簡単だ(photo 17)。それだけでなくローアングルやハイアングルの時も、液晶モニターを見ながら、アングルを決めるのがとても楽になった。COOLPIX5000は横に液晶モニターが出るの非常に使いづらいのだ。


Photo 16

Photo 17

[オリンパスvsニコンのガチンコ対決]

●良かった所
起動が早い
ピントが早い
ボディが軽い
液晶モニターが明るく見やすい
データの書き込みが早い

●ちょっと困る所
ボタンが多くてとまどう
ジョグダイアルが回しにくい
電源スイッチが入れにくい
メモリースロットのフタの開閉がやりにくい
フードが格好悪い

とりあえず2日間使った感想は、こんな感じだ。ちょっと困る所は、機能、画質などではなく、操作に関係ある部分なので、慣れるか、それともズッと気になるかは、もう少し使ってみなければ分からない。

次回は、いよいよコンバージョンレンズ対決だ!
 


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