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ゴン川野 Selection
●CPU=PowerPC G4/867MHz。メモリー=256MB。ディスプレイ=12.1インチTFT XGA。HDD=40GB Ultra ATA/100。スロットローディング方式のDVD/CD-RWドライブ搭載。LAN=10/100BASE-T。モデム=56K V.92。ブルートゥース1.1内蔵。IEEE1394aポート、USB1.1ポート×2。幅277×高さ30×奥行き219mm、約2.1kg。
http://www.apple.co.jp

第4回(完結編) Mac用TVチューナーBOXを作った男たち 05.12 UP
第3回 江ノ島は春爛漫 03.27 UP
第2回 春一番とホットスポットに出会う 03.10 UP
第1回 原宿で春の息吹を探せ! 03.06 UP


 


[〜アイ・オー・データの挑戦〜]

2003年、PowerBook G4に12インチモデルが加えられた。
真のモバイルノート、日本人ユーザーの夢がかなった。
製品発表会、歓喜の渦の中、一人の男が言った。
「このノートPCにはTV録画再生機能がない!」
致命的だった。日本のPC事情が反映されていない。
このままでは未完成だ。

金沢のサムライが立ち上がった。俺がやろう。
Windows中心だった社内に新たな
プロジェクトチームが結成された。
ハードウエアDVエンコーダ搭載
TVチューナーBOXの開発が始まった。
それは予想もしない、イバラの道となった。

「iMovie 3にTV録画再生機能を組み込む」
彼の言葉にプロジェクトのメンバーは驚いた。
誰もが耳を疑った。
それは技術者としての意地だった。
アップルとのミーティングは
想像を絶する苦難の連続だった。
これを失敗すれば、もう後がない。

試作機が完成した。
沸き立つプロジェクトの中で、顔色の悪い男がいた。
ただ一人、重大な落とし穴に、気付いた。
「動作が遅い、だめかもしれない」
「FireWireを使おう」
男達は再び奮い立った。
そして、奇蹟が起こった。
夢を捨てなかった、技術者たちの
執念の逆転劇だった。

PowerBook G4でTV録画再生の合い言葉から生まれた『GV-1394TV/M』は、高画質を極めた。製品を前にした男達は、モニターに釘付けになった。

ああ、ちょっと疲れるので、この文体は中止。そんな感じで製品が完成したに違いない。いやあくまでも想像。ほんとは全然、取材してないから。能書きはこれくらいにして早速、『GV-1394TV/M』をPowerBook G4に接続した(photo 01)。マシンにTVチューナーを制御するのに必要な2種類のソフトウエアをインストールして、FireWireのケーブルで接続。あとはアンテナケーブルと電源ケーブルを接続すれば完了(photo 02)。PowerBook G4が液晶TVに早変わりする。

Photo 01

Photo 02


Photo 03
メインのモニターで作業中に、PowerBook G4を隣に置けば、マターリと、ながら作業ができる。ああ良かった。めでたしめでたし(photo 03)。ウチの場合は、これでいいのだが、それではこの製品の実力の1/10も使いこなしていないため、もう少し検証してみよう。

[ソフトもハードも高性能がてんこ盛り]

それでは、一般的な使い方として、PowerBook G4で作業しながら、子画面でTV放送を楽しむというパターンをやってみよう。TV画面サイズは3種類あって、ハーフ、100%、フルサイズに切換られる(photo 04、05、06)。12インチいっぱいのフルサイズ表示しても、画面はかなりキレイだ。ゴーストリダクションやノイズ低減機能を駆使すれば、液晶TVに負けない画質で表示できる。

Photo 04

Photo 05

Photo 06


Photo 07
まず、TVを見るためにはDigitalTV Recorderと呼ばれるソフトを立ち上げる。するとChannel Commanderも自動的に起動する(photo 07)。文字通りTV用のリモコンだ。チャンネル操作、音声切換、映像入力の切換、ボリュームなどが操作できる。さらにTV画面の左下にあるアイコンに注目。左端の赤丸でワンタッチ録画開始、青いカメラで画面キャプチャー、その隣が3種類の画面サイズを選択、右端がChannel Commanderの表示、非表示である。このシンプルなインターフェイスで、必要な操作が全てできるのだ。私はこれで、非常に満足なのだが。


せっかくなので、iMovie 3を起動してみよう(photo 08)。このようにTV画面が表示されるのだ。もちろん、画面キャプチャーも動画の録画もこの画面からできる。録画した動画は編集して、iDVD 3でDVDに記録できるのだ。録画形式はMPEG-4またはDV形式などが選択可能(photo 09)。120GBのHDがあれば、DVストリーム形式で約9時間録画できる。さらにアナログ信号をDV信号に変換できるので、いままでコレクションしたビデオテープをPowerBook G4にデジタルで記録できるのだ。

Photo 08

Photo 09


Photo 10
また、S端子も装備した外部入力があるので(photo 10)、これにプレイステーション2などのゲーム機を接続すれば、Macでゲームも楽しめる。表示速度を高画質から、速度重視に切り替えれば(photo 11)、動きの速いアクションゲームもストレスなくプレイできた(photo 12)。気になるシーンがあれば、キャプチャーできるのが、結構便利だ。画像のファイル形式もJPEGやPICT、TIFFはもちろんPhotoshop形式までサポートしている(photo 13)。

Photo 11

Photo 12

Photo 13

これだけできれば、普通の人は満足すると思うのだが、さらにマニアックな機能が用意されている。まず、ゴースト低減機能(photo 14)、3次元Y/C分離によるノイズ除去(photo 15)、詳細な画質調整機能(photo 16)、レベル補正機能(photo 17)、オーディオ入力の設定(photo 18)。これらの機能について、詳しく触れているとまた話が長くなってしまうので、あえて触れないが、地上波、DVD、液晶モニターの弱点をカバーする機能なので、うまく使えばかなりの画質向上が期待できる。これだけの機能を備えて3万4800円は、かなりお買い得と言える。いままでのTVチューナーの画質に満足できなかったマニアの方はぜひ店頭で画質をチェックしていただきたい。

Photo 14

Photo 15

Photo 16

Photo 17

Photo 18

[モバイルPowerBook G4の魅力とは]

こうして4回に渡って、モバイルPowerBook G4を検証してきたが、携帯することを考えると15インチよりも、小回りが効いて手放せない。カードリーダーがないためにPHS無線通信カードが使えないという弱点があったが、USB接続のモバイルカード変換アダプターを使えば問題は解決できる。また、無線LANのサービスエリア内に入れば、最大54Mbpsの速度で快適にインターネットに接続できるのだ。設定は不要で、WindowsのノートPC+無線LANカードよりも簡単に使える。LANケーブルを使ってネットワークに接続すればWindowsマシンとのファイルのやりともできるし、LANに接続されたプリンターを使って、プリントアウトもサクサクこなせる。さらにコンボドライブ内蔵なので、うっかりCD-ROMドライブを忘れて、大慌てをする心配もない。速度的にも15インチモデルより劣るという感じはしなかった。

ぶっちゃけ、問題があるとすれば、左前方の底部がかなり熱くなることだ。どれぐらい熱いかといえば、ショートパンツを履いて膝の上にマシンを置けないぐらい。いや、例えジーンズを履いていても膝の上は無理である。俺はどうしてもニートップでPowerBook G4を使いたいんだぜ! という方にはお勧めできない。それ以外の全ての方には自信を持ってお勧めできるモバイルノートである。


 


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