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ゴン川野 Selection
●CPU=1GHz PowerPC G4/1MB -3次 & 256K- 2次キャッシュ/133MHzシステムバス、メモリー=512MB SDRAM、HDD=60GB Ultra ATA HDD、SuperDrive(DVD-R/CD-RW)、グラフィックボード=ATI Mobility Radeon 9000/64MB DDR ビデオメモリ、インターフェイス=ギガビット Ethernet、56K 内蔵モデム、1 FireWire & 2 USB ポート、AirMac カード標準搭載
http://www.apple.co.jp

第4回(完結編) 究極のPowerBook G4使いを目指して 12.26 UP
第3回 PowerBook G4の付属アプリ徹底研究 12.19 UP
第2回 PowerBook G4 + MacOS Xにできること 12.12 UP
第1回 会社はWindows、自宅はMacの美味しい生活 12.05 UP


 


[最強のノートPCでお出かけ]


Photo 01
私が夢見るモバイル生活とは、『PowerBook G4』を国立商店の革製インナーケースに収め、ネクタイをウィンザーノットに結んで、スーツと羽根のように軽いカシミアのコートを着て打ち合わせに出掛けることだ。しかし、現実はアルパイン・パック・イクイップメントの『iBook Type1』photo 01)にデジカメや資料や筆記用具一式を詰め込んで、シェラデザインのマウンテンパーカの肩に荷物を食い込ませながら出掛けているのだ。



つまり、ノートPCを持たなくてもすでに結構な荷物を持ち歩いている。ここにさらにモバイル機器を加えるとかなりの大荷物になる。例えば携帯電話がコンビニに出かけるときのママチャリだとすれば、PDAは燃費のいい50ccのスーパーカブ。『ThinkPadX21』が登場するときはもっと大変で、HAMMERに乗り込んで国連軍の後方支援活動を行なう気分である。では、『PowerBook G4』はと言えば、90式戦車に乗り込んで本土決戦に望むような決意がなければならない。90式は最大速度70kmと戦車としては非常に高速で、ハイテク装備に身を固めた高性能モデル。欠点は1両約9億円もすることで、値段が高すぎて配備が遅れている。

普段の装備に『PowerBook G4』を加えて、重量を測定していみると何と5.6kgもあった。これは気分的に言えば90式戦車でなく、マウスである。重量188トン、128mm砲を搭載したドイツ第三帝国最後の秘密兵器と言われた超重量級戦車。1942年に3月に、当時、兵器局戦車委員長だったフェルディナンド・ポルシェ博士が100トン級の動く要塞と称される重量級戦車の開発を…(以下60行削除)


Photo 02
とにかく、12時下北沢で待ち合わせに間に合うように準備して、5.6kgの『iBook Type1』の重さを右肩に感じながら、私は総武線に乗り込んだ。吉祥寺で井の頭線に乗り換え、下北沢を目指した。その車中で考えたのが、無線LANの使える喫茶店で、原稿を書くことだ。待ち合わせまで2時間以上あるので、ゆっくり落ち着ける店がいい。下北沢で無線LANと言えば「STARBUCKS」が定番だが、接続するためには申し込みが必要なのと、イスが固いので長居に向かないので却下。私がお勧めするのは「ベーカリーカフェ・オーブン」である。ここは何かオーダーすれば約1時間ぐらい居座ってもいいというシステム(photo 02)で、追加注文すればもっといてもいいという。300円のカフェオレで、ADSLに常時接続できるのだから安いものである。

早速、スリープ状態だった『PowerBook G4』を開くと……。「あおっ!!、お前はもうつながっている」という北斗の拳状態なのだ。もちろんこれはMacOSXのおかげである。ネットワーク設定で自動を選択しておくと、自宅でイーサネットで接続すればFTTHの超高速常時接続に、外出先に無線LANがあれば、AirMacと呼ばれる内蔵の無線LANカードがアクティブになって自動的に接続される(無線LANのサーバー側の設定にもよるが)。OSとハードウェアの両方を製造しているアップルだからこそできた連携である。

これがWindowsマシンであれば、まず無線LANカードのドライバーと接続用のアプリケーションをインストールして、ウーン原因不明で認識できない。接続できないのは、OSのせいか、ドライバーなのか、アプリケーションの設定が間違っているのか、それとも相性が悪いのかも… と疑心暗鬼の無間地獄に堕ちていくのである。『プロジェクトX』に登場する男たちのように砂の中の銀河になって、果敢に接続設定に挑みたくないなら、『PowerBook G4』を選ぶことをお勧めする。

ということで、BGMもなく静かで落ち着ける店内で、この原稿の前半部分を書き上げたのであった(photo 03)。私以外に、ノートPCを持参している人はいないので、速度も快適(photo 04)。しかし、この喫茶店はSTARBUCKSと違い禁煙ではない。お昼が近づき、喫煙人口が増えてきたので、退散することにした。300円でキッチリ、1時間を過ごせたので大満足。

Photo 03

Photo 04

次は無線LAN環境こそないが、壁面全部がガラスで電波状態の良好な喫茶店に移動した。ここではPHS無線通信カードを使って、インターネットに接続。何とOS X(Jaguar)からはNTT DoCoMoのP-in@Compactシリーズのプロファイルが用意されているので、簡単に接続できる(photo 05)。これまた静かな店内で、ヤフオクから来た落札メールなどをチェックしつつ、待ち合わせの12時を迎えたのだ(photo 06)。

Photo 05

Photo 06

最初からAirMacカード内蔵の『PowerBook G4』(1GHzモデル)とOS X(v10.2)のネットワーク自動検出機能と、とりあえず接続できる環境があれば勝手にインターネットに接続できるという、快適なシステムをゲットできるのだ。もちろんAirMacはIEEE802.11b準拠なのでWindows用の無線LAN環境であっても問題ない。国内海外のカフェ、ホテル、空港のラウンジなので無線LANに接続できる。そして有線のイーサネットの最高速度は何と1000Mbps。ギガビットイーサネットに対応しているのだ。モデムも内蔵しているので、ネット接続のサバイバーは『PowerBook G4』に間違いなしだ。

[ディスプレイの王者、CinemaDisplay]

ちょっと話はさかのぼるが、私が『PowerMac G4』を買った理由は『CinemaDisplay』が欲しかったからなのだ。液晶ディスプレイ最大の22インチを誇る『CinemaDisplay』は今でこそ、単体で購入できるが発売当時はG4とセット売りだったのだ。これは別に悪徳商法でも何でもなく、当時は『CinemaDisplay』にデジタル接続できるマシンが最新機種のG4しかなかったのだ。値段もそれなりでMacとディスプレイとなんやかんやで100万円でお釣りが来るという感じだった。しかし、それでも買った時は安いと思ったね。何しろ私が初めてMac Plusを買ったときは……。(以下20行削除)


Photo 07
それがいまでは29万8000円で買えてしまうのだ。まあ、ちゃんと44万9800円の23インチの上級モデルが登場しているが。現行モデルではアップルはADC(Apple Display Connector) というDVIにUSBと電源までを1本のケーブルに統合した接続方式に進化させているが、私の初号機は通常のDVI接続である(photo 07)。





DVIというのは、デジタル・ビジュアル・インターフェイスの略で、従来のDSUB-15pinを使ったアナログ接続のVGAコネクタに替わる方式なのだ。液晶ディスプレイの真の実力を発揮させるためには、このDVIが欠かせない。なぜならVGAの場合は、

パソコン(デジタル)→ケーブル(アナログ)→ディスプレイ(デジタル)
このようになるため、わざわざデジタル信号を画質の悪くてノイズに弱いアナログ信号に変換して、またディスプレイ側でデジタルに変換して画面に表示するのだ。こんなことをすれば画面全体がボケたり、文字がつぶれたり、画面がザラザラしたり、縦縞が出たりする恐れがある。いまでも安価な液晶ディスプレイはVGA入力しかないモデルがあるので要注意だ。これが、DVI接続なら、

Mac(デジタル)→ケーブル(デジタル)→ディスプレイ(デジタル)
という具合にロスなく、高速で信号が伝達できるのだ。これで無調整で四隅まで完璧にフォーカスが合った歪みのない画面が得られる。ブラウン管を使ったCRTの場合は、やたらと調整機能が付いていたが、あれは調整しないと歪んだり、ボケたりするためである。

『PowerBook G4』はノートPCで唯一、本体にDVIインターフェイスが内蔵されている。つまり、『CinemaDisplay』にそのまま接続できるのだ(photo 08)。さらに、それだけではなくデュアルディスプレイにも対応している。外部ディスプレイと本体の液晶ディスプレイを同時に使えるのだ。これは同じ画面が表示されるという意味ではなく、ふたつの画面を接続して1つの横に長いワイドなディスプレイとして使えることを意味する。また、つなげる位置は横だけでなくタテにも自由に設定できる(photo 09)。Apple DVI-ADCアダプタが用意されているので、ADC接続の現行モデル、23インチ『Cinema HD Display』でも全く同じことが可能だ。

Photo 08

Photo 09


Photo 10
これをWindowsマシンでやろうと思えばグラフィックボードを2枚に増設しなければならない場合がほとんどで、最近まではOS自体がこの機能をサポートしていなかったのだ。この機能を使えば、広大な『CinemaDisplay』をさらに広く使うことができる。例えばWebページ作成のために「GoLive」を立ち上げておいて、これに使うための画像を『PowerBook G4』側のディスプレイに表示させた「Photoshop」で加工するなんてことができるのだ(photo 10)。これらのアプリケーションはやたらパレットが開くので、さすがの『CinemaDisplay』でも両方同時に使おうとすると画面が狭く感じてしまうのだ。

さらに、最近は小型軽量でDVI接続のデジタルプロジェクターも製品化されているので、これと『PowerBook G4』を接続してDVDを見ると、プラズマTVなんかいらないのではと思わせるほど高画質なのである。もし機会があれば、『PowerBook G4』とデジタルプロジェクターが置いてある新宿西口の「PLUS PLAY THEATER SHOWROOM」で、その実力を確かめて欲しい。

ということで、『PowerBook G4』と最新版のMacOS X v10.2について検証してきたのだが、長くなってきたので今回は、これくらいにしておこと思う。何しろMacOS X v10.2には150以上もの新機能があるので、それを全て説明していたら、きりがないのだ。事実アップルのサイトでさえ、その全てを紹介することは不可能なのだから。

次回は『PowerBook G4』にプリインストールされているアプリケーションと、OS X、さらには『iPod』について検証する。「がんばっど〜」(by 日高満天)
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