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[前号までのお話]

怪人二十面相に捕らわれた小林少年に危機が迫っていた。一刻も早く、大時計の謎を解かなければ、人魚の涙が賊の手に落ちてしまうのだ! え、そんな話じゃなかった。こりゃまた失礼いたしましたと。録画した『明智小五郎対怪人二十面相』を『TV TANK』で見ていたので勘違いしちゃいました。えーと、録画予約はビデオデッキと同じで、録画したデータ管理はパソコン感覚で楽にできる。そして画質はかなりいい、大画面TVに買い替えても問題なしという感じでした。今回は完結編として、HDビデオレコーダーならではの機能と、本機は買いなのかどうかを、ズバリ決めてみたいと思う。

[それでも画質が気になる方に]

画質を比べる方法がないか考えてみた。動画での比較は無理なので、静止画限定。同じ条件で録画できるようにデジカメと『TV TANK』を映像ケーブルで接続、その再生画面を長時間モード(photo 01)、標準モード(photo 02)、高画質モード(photo 03)で録画。これを静止画面でテレビに表示したものを、デジカメで撮影した。画面に白く表示されている「OK」、「移動」、「DISP」の文字はデジカメのものだ。ここに注目すると長時間モードは、やや文字がぼんやりしていることがわかるだろう。標準と高画質は肉眼で見ても差がないので、画面上では、その違いは分からないと思う。文字だけをマクロで撮影したみたが、予想外に違いが出なかったので、この画面を採用した。


Photo 01(長時間モード) |

Photo 02(標準モード) |

Photo 03(高画質モード) |
[多彩な機能を検証]

さて、HDビデオレコーダーならではの機能に、「追いかけ再生」がある。これは今日は見たい番組があるから、速攻で帰ろうと思っていた時に、中央線で人身事故のため列車が10分ほど遅れてしまった
場合に有効なワザだ。ギリギリセーフと思って帰宅してTVのスイッチを入れたら、もう番組が始まっていた。これが『刑事コロンボ』だったら大変である。
冒頭の10分で殺人事件が起こり、犯行は終わっているのだ。普通なら諦めて全部終わるまで待って、夜更かしして最初から見ることになるのだが、『TV TANK』なら録画中に最初からコロンボが見られるのだ! これは素晴らしい。さらに

Photo 04 |

Photo 05 |
「独立並行録画再生」を使えば、番組録画中に、すでに録画した番組が見られる。これはビデオデッキが2台以上ないとできないワザである。しかもビデオの場合は見たい番組と同じテープで録画中だったらアウトだ。こうして考えるとビデオテープに番組を録画するのって、実はあんまりいい方法じゃないのでは、と思えてくる。
後は「簡易編集機能」「マーキングポイント」「プログラム再生」だが、これはちょっと面倒なので使っていない。編集機能で使うのはデータの削除だけである。名前の変更とかもできるが、キーボードもないのにそんなことはやってられないという感じ(photo 04)。
最後に早送り、スロー再生、静止画がキレイであることも書いておきたい。特に一時停止は一部の高級ビデオデッキでしかできず、しかも停止中はヘッドが傷むとか言われたのだが、HDビデオレコーダーは単に停止ボタンを押すだけでキレイな静止画が見られる。これで『ぐるナイ』の『ゴチになります!3』に出てきたイタリアンの店はどこだっけ、という疑問も一発解決できるのだ(photo 05)。
[『TV TANK』は買いなのか?]

果たしてHDビデオレコーダーはビデオデッキの替わりになるのだろうか? 結論から言えば使い方によるということになる。私のように保存版ビデオなどを作らずに、とにかくバンバン好きな番組を録画して見たいという人にはお勧めである。外部映像入力が1系統しかないので、CS、BSの裏番組を録画することはできない。CATVチューナーとWOWOWのデコーダーが分かれている場合もやっかいなことになる。ファンの音がうるさいとかアクセスランプがチラチラするなんていうのは些細なことで、次期モデルでは改善されるに違いない。ビデオデッキの1号機が2時間録画さえできなかったことから考えれば、HDビデオレコーダーの製品として完成度はかなり高いのだ。ビデオデッキに比べてスペースをとらない、ビデオテープの収納場所も含めて考えれば、占有スペースはビデオの数十分の一と言える。また、ビデオテープがいらないのでランニングコストがかからず、録画再生をくり返してもHDが原因で画質が劣化する心配もない(HD自体のクラッシュは心配だが)。
もうすこし入出力系を充実させたAVセレクター機能を持った製品が出てくれば、保存派にも使いやすい製品になるだろう。また、HDビデオレコーダー+DVDレコーダーという構成の製品もあるので、こちらを検討してみるのも手だ。HDに録画して気に入った番組だけをDVDにコレクションする。編集機能を使えばCMカットなども簡単にできるので、編集派にはこちらがお勧めだ。
ということで、個人的には買い! さらに静音化された次期モデルが出たら、それも絶対に買う。ビデオデッキは処分して将来的には全部HDビデオレコーダーに入れ替えたい。『I・ODATA』では、HD交換方式のHDビデオレコーダーが発売されている。この方式であれば各部屋にレコーダーがあって、HDDだけを入れ替えれば、好きな番組が見られるようになるだろう。さらに保存版のHDDを揃えれば、DVDよりも省スペースで、自分だけの映画コレクションを作れるようになるのだ。
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