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[サラウンドが生まれ変わる、フロントスピーカーのセッティング]

いやぁ、ボーズ快適っすよ。きれいな音楽が部屋で流れていると、仕事もはかどるってもんですよ……そのワリには更新しないけどね。反省しております。
ところで、個人的に、今までもボーズのシステムをいろいろ使ってきたけど、ボーズの一番スゴイところは、適当に置いても、きちんとボーズらしい高音質サウンドが楽しめるところ。誰がどう設置しても、いわゆるハイファイ・サウンドになるわけですよ。

Photo 01 |
でも、そうはいっても、……やっぱ、この置き方(photo 01)は『3・2・1』に悪いですよ。せっかく一生懸命に鳴ってくれているというのに、さすがに本来の性能を出し切れていない。フロント2本のスピーカーでサラウンドするには、セッティングも大事ですね。
取説によるとフロント2本のスピーカーのセットの条件は、

| 1) |
スピーカーは横置きで正面を向ける。 |
| 2) |
テレビラックの上に置く場合は、スピーカーは奥の方に置かずに、棚の前面にぴったりするように設置する。 |
| 3) |
スピーカー同士の距離は60cm以上離す。 |
| 4) |
ただし、映像と音声とがバラバラにならないようにテレビとスピーカーの距離は1m以内 |

Photo 02 |

Photo 03 |
なので、まずは、横置き正面向けにチャレンジ。テレビ台の後ろにスピーカーを横置きできるスペースがあったのでセットしてみました(photo
02)。取説の条件2)には反しているけど、ここならばちょうどスピーカーが収まる。なんとかうまく鳴らないかなぁと、『ロード・オブ・ザ・リング』のチャプター4、ホビットの村で花火が爆発するシーンを再生した。でも……「ダメだこれゃぁ」(追悼! いかりや長介)。最初の縦置きよりも悪い。セリフがテレビの画面より奥にいってしまう。横方向には広がるけど、テレビの前にきれいに成立していた音の空間がなくなっちゃう。サラウンドが画面の手前にしかこない。
で、しょうがないから、取説の2)の条件にあうように、今度は、テレビの画面位置に合わせるようにスピーカーを置いた(photo 03)。スピーカーが落っこちそうで、かなり不安な置き方。しかも、テープでスピーカーを止めています。取説3)にあうようにスピーカーの幅も、ギリギり60cm。
でもね、見た目はとっても貧乏臭いんだけど、これがいいのよっ! フロントのスピーカーだけできれいにサラウンドしています。耳の後ろまできちんと音が広がるんですよ。『ロード・オブ・ザ・リング』は、常にバックにBGMが流れているんだけど、これがキレーに広がるわけ。そんで、画面の前、中央にセリフがしっかりと浮かぶ。金属のぶつかりあう音や、降りしきる雨といった、サラウンドの効果音もきっちり広がってくれる。花火なんざぁ、体を突き抜けて後ろに飛んでいきますよ。フロントだけのサラウンドは、やっぱりセッティング勝負だね。
だが、このまま、いつまでもフロントスピーカーをテープで留めておくわけにもいかない。見栄えを考えてフロントスピーカーだけでサラウンドしているのに、セロテープでとめてちゃしょうがないでしょう。そこで、考えました。こんだけ音が変わるのだったら、スタンドですよ! スタンドを使えば、もう少しスピーカー同士の距離を広げられるし、より理想的なサラウンドが実現できるはず。
この点もボーズはいい。オプションのスピーカースタンドが充実している。しかもデザインがよいのだ。取り寄せたのは、『3・2・1』のオプションのフロアスタンド(UFS-20B)。お値段はペアで1万5000円。春物シャツを1枚我慢すれば購入できる。
届いたスタンドをさっそく組み立ててみましたよ。スピーカースタンドは、スタンドベースとポールが別になっている(photo 04)。組み立てはドライバー1本(photo 05)。それから、フロントスピーカーを取り付ければ完成(photo 06)。スマートで結構かっこいいでしょう。

Photo 04 |

Photo 05 |

Photo 06 |

Photo 07 |

Photo 08 |
テレビの横にスタンドを置いてみると、まるで初めから合わせたかのように高さも画面の中央にぴったり(photo
07)。でも、なんか音はテレビの横につけていたほうが良かったような気がする。なんでだろう?……原因わかりました。スピーカーの幅をとりすぎたんですな。左右のスピーカーを2mくらい間隔をあけていたから、画面の大きさと、できあがる音の空間が違ってきちゃったんだ。ちょっと説明しにくいんだけど、例えば洞窟なんかのシーンでも、テレビで見えている洞窟よりも、もっと大きな洞窟にいるような反響がすると、生理的に妙な違和感を覚える。画面よりも、音が大げさになりすぎて映画に入り込めなくなっちゃうんだな。
事務所のテレビ28型だから、テレビから20cmくらい離すと、ちょうどいい空間ができあがった(photo 08)。いやぁ〜苦労したけど、音がよくなると、映像もきれいに見えてくるから不思議。知らない間に、映画の世界に完全に入り込んじゃう。本当にくつろげるから、DVDを見る機会は確実に増えるね。しかも、『3・2・1』は、視聴位置をあまり限定しない。いったん、セッティングしたら、どこで座って見ても、立体的な音響空間ができあがる。寝ながら見ても、サラウンドで聞こえます。
[低域はすべての音の要]


Photo 09 |
ようやくサラウンドには満足したんだけど、しばらく使っているとやっぱり、また、気に入らない部分も出てくるんです。「美人も3日一緒にいれば飽きる」ってやつですなぁ。でも、美人で性格がいいほうが個人的には好きだけど……。まあ、あんま気にしなければいいんだけど、あっしも元々オーディオ雑誌の編集者。音にはちとうるさい。『3・2・1』のふくらみ気味の低音が、どうにも気になってきたわけですよ。部屋の隅にサブウーハーを置いているせいかもしんないけど(photo
09)、低音がちょっとブーミーなのね。音量はあるけど、ダラッと伸びて締まらない感じ。跳ねるアメ車に乗って、肩を揺すら人が喜ぶ低音なのよ。まあ、ギャングスタラップ好きには、低音を出すほうがいいのかも知んないけど、個人的には、低音はバランスよく抑えたいんだよね。曙よりは、ボブ・サップが理想……つ〜か、モハメド・アリが理想。「蝶のように舞い、蜂のように刺す」ってな低音が欲しい。そんなわけで、サブウーハーを、少し壁から離したけど、あまり効果なし。それに、せっかくデッドスペースに収まったサブウーハーを動かすのもバカらしい。低音を突き詰めようとすると、やっぱりサブウーハーは難しいなぁ。

Photo 10 |

Photo 11 |
で、他にも方法がないかと探していたら、見つかりましたよ。DVDのセッティング画面(photo 10)をいじくってみたら、音声設定があるんですね。高音と低音をそれぞれ±15の範囲で調整できる。で、とりあえず、低音を−9までレベルを下げてみました(photo
11)。でも、−9だと今度は、高域が目立つようになってFMを聴いたときに、アナウンサーの声が、少しうるさく感じる。なので、-5まで戻す。このあたりが、普通のポップスやFMを聴くにはちょうどいいバランスかも。しかも、下の方がすっきりすると、マスクされていた中高音もきれいに聞こえてくる。やっぱ低音って重要だね。でも、ブラック系の低音バリバリの曲では、少しオーバー気味。部屋や曲によっても音量のバランスって変わるから、このへんは試行錯誤。厳密に「ベストはこれっ!」ていう調整はしにくい。いろんなものを聞きながらいいポイントを探るしかないですね。最初は少し大げさに調整してから、微妙に調整していくと、いいポイントが見つかるはずです。
[ボーズならではの小音量用サウンド]


Photo 12 |
快適な状態になると、ますます音楽やらDVDを調子にのってフルボリュームで見たり聞いたりするようになったんだけど、事務所の仲間が怒り始めました。さすがにうるさかったみたい……。で、ヘッドホンを使おうかと思ったら使えない。今頃になって気付いたよ! うーん残念。でもね、ボーズには音量を絞って聞いても、明瞭なサウンドが再生できる機能がもともと搭載されている。たとえば、D.R.C.(ダイナミックレンジ・コンプレッション)。D.R.C.は、セリフや小さな音が聴こえにくくなるのを防止するため、自動的に大きな音は小さく、小さな音を大きくして全ての音がバランス良く聞こえるようにする補正機能。D.R.C.のオン/オフは、メニュー画面の音声設定から選択できる(photo
12)。夜中にDVDで映画を見るときにはオンにしたほうがいいね。もうひとつは、P.A.P.(サイコ・アコースティカリー・プロセスド)回路。人間の聴覚特性に応じて、音質を補正し、小音量でも自然で力強いサウンドが再生できるというもの。
まあ、というか、こんなこと何にも知らなくても自動的に、音量絞れば、絞った音量でバランスで音が聞きやすくなるっつ〜わけ。普通は、音量を下げると、まずセリフが聞きとりにくくなるんだけど、ボーズの場合はそんなことはない。音質のテイストは普段のままで、聞きやすいサウンドを聴かせてくれるというわけだ。
質のいいサウンド、テレビの前に広がる立体音響、音質のトータル・バランスを考えたら、やっぱりこの『3・2・1』って買いだと思う。フロント2本のサラウンドの効果もいいけど、単純にステレオで音楽を聴くのが気持ちいいってのがやっぱ重要ですよ。BGM的に使う環境では、実際には、9:1くらいで音楽を聴いている時間のほうが長い。こういったDVDシステムって、ステレオの音質で購入を決めたほうが絶対いいですよ。
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