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このあいだ、何人かの20代の知り合いと飲んでいたときに、こんなことを尋ねられた。

「松元さん、最近、ニセ札事件、多いじゃないですか。あれってどういうプリンターを使ってるんですか?」
「う〜ん、知らんなぁ。でも、どうして?」
「いやね、こんどプリンターを買おうと思うんですけど、いったい、どういうのを買えばいいのかなって……」
「おまえ、まさか!」

以前からお調子者だとは思っていたが、悪い人間ではなかったはずだ……。

「イヤだなぁ、勘違いしないでくださいよ。ただ、精巧なニセものが作れるくらいなら、よっぽどハイスペックなんだろうなって……」
「ま、ある意味そうかもしれないけど」
「でしょ? あっそうだ! 『DIME』で各社のプリンター集めて、どれがいちばん本物のお札に近いのができるかっていう企画やってもらえませんか? 徹底比較ですよ!」
「……」(←私)
「やろうよ、ねぇ、松っちゃ〜ん! ねぇ〜」

トホホ。
あまりの不謹慎に、酒の席でなければ、首を絞めていたかもしれない。
プリンターを作っているメーカーだって、いい迷惑である。

さて、途中で話に参加してきた一人が、ニセ札に関して次のようなことを言ってきた。
彼は私が『DIME』に異動したことを知らず、『女性セブン』の人間だと思っていたようである。
ネタ提供のつもりだったのだろうか?

話はこうだ。
いわゆる「援助交際」をする男が、封筒にニセ札を何枚か入れて女性に渡すという事件が、けっこうあるのだと。
大抵の場合、渡す場所は、暗くて確認しにくいし、あとでニセ札だとわかっても、事情が事情だけに、警察へは滅多に通報せず、公になりにくいのだそうだ。

話の真偽は別にして、飲んでいた場所が新宿だったこともあり、妙にリアルだったのを覚えている。

そういえば、出会い系サイトで知り合った女性に、交際謝礼として5万円を払ったという事件があった。
スポーツ新聞や『週刊ポスト』の「ビートたけしの21世紀毒談」でも取り上げられていたので、ご存じの方も多いだろう。

件の女性は、翌朝、コンビニでそのお金を使ったときにニセ札だとわかり、警察に届けたのだそうだ。
36才のサラリーマンが捕まった。

ややこしい話だ。
近い将来、ニセ札づくりの犯人達が、「振り込め詐欺」にハメられ、それをニセ札で支払ったら、逆上した詐欺の犯人達が……なんていう、とんでもない事件が起こらないことを祈るのみである。

2005年1月24日

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