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●幅95×高さ56.5×奥行き23.3mm、132g(本体のみ)
問い合わせ先 ソニー
TEL 0570-00-3311

http://www.sony.jp

[手ブレについて改めて考察する]
最近のお散歩デジカメは、手ブレに弱い。それは光学ファインダーがないからだ。スリムでフラットなボディを追求していくと光学ファインダーは邪魔者になる。コストアップにもつながるし、デザインの自由度も妨げられる。そもそも光学ファインダーなどはフィルムを使っていたカメラの遺物であって、コンパクトデジカメであれば液晶モニターのライブビュー機能を使った方がいいのだ! という理論に基づいて各社は液晶モニターの大画面化、高画質化に邁進してきた。しかし、液晶モニターには致命的な弱点がある。それは目から離さないと見えないことだ。光学ファインダーは、その反対に目に近づけないと見えない。その結果こうなる。

●液晶モニター カメラを両手だけで支えて不安定な態勢になる。

●光学ファインダー カメラをおでこに付けて三点支持で安定する。

つまり、光学ファインダーのあるデジカメはブレにくいのだ。カメラメーカーの良心としてキヤノンは『PowerShot』シリーズに光学ファインダーを残しているに違いないと俺は信じて疑わない。
というわけで、光学ファインダーのないデジカメは構造的にブレやすいのだ。さらに液晶モニターが、2.5型から3型へと大型化して、ますます持つ部分が少なくなってきたのである。そこで、各メーカーは手ブレ対策のために、光学式手ブレ補正機能または超高感度モードを搭載してきた。パナソニックは光学式手ブレ補正機能、富士写真フイルムは超高感度と2つの路線が生まれた。ところがソニーは何とその両方を搭載した。これなら優柔不断な日本人のハートをガッチリ掴めるという作戦だろうか。まず、この2つの方式のメリットとデメリットをまとめてみよう。

  メリット デメリット
●光学式手ブレ補正機能 画質の劣化がない 被写体ブレには無力
明るくても使える 極端なスローシャッターには無力
  電池を消耗する
高価格化につながる
●超高感度方式 被写体ブレにも効果あり 画質の劣化を免れない
暗い場所にも強い 好みの絞りが選べない


photo 01
ISO80 1/30sec f3.5

photo 02
ISO100 1/30sec f3.5

photo 03
ISO200 1/50sec f3.5

photo 04
ISO400 1/80sec f3.5

photo 05
ISO800 1/125sec f3.5

photo 06
ISO1000 1/200sec f3.5
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※大容量データですので、ご注意ください。
両方を組み合わせれば、互いのデメリットをカバーできる可能性が高い。ということで本機はISO1000に対応している。ちなみにキヤノンはISO800に留めている。ニコンはもっと保守的でISO400までしかない。つまりカメラメーカーほど画質を優先させて低感度を使いたがるのだ。富士フイルムの場合は自社開発の独創的なCCDを使っているため超高感度と高画質の両立ができる。それでは早速、DSC-T30の高感度モードの実力をチェックしてみよう。ISO80からISO1000までを並べてみた(Photo 01、02、03、04、05、06)。こうして撮影データをみると、絞りはズーッと開放のままである。これはカールツァイスレンズの特徴を生かすためのプログラムなのだろうか。今度はもう少し暗くなってからのシーンを比較してみよう(Photo 07、08、09、10、11、12)。
。明るい場所よりも、暗い場所で撮った方がノイズが乗ってくることが分かるだろうか。


photo 07
ISO80 1/20sec f3.5

photo 08
ISO100 1/25sec f3.5

photo 09
ISO200 1/50sec f3.5

photo 10
ISO400 1/100sec f3.5

photo 11
ISO800 1/200sec f3.5

photo 12
ISO1000 1/125sec f5.6
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今度は広角側と望遠側を比べてみよう。ノーマルプログラムで勝手に感度が上がるモードを使っているため、広角側ではISO200、望遠側ではISO400に感度が変わっている
Photo 13、14)。カールツァイスの高画質を生かすなら、やっぱり俺ならISO80を使いたいのだ(Photo 15)。

photo 13
ISO200 1/100sec f3.5

photo 14
ISO400 1/125sec f4.3

photo 15
ISO80 1/30sec f3.5
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[拡大鏡モードで1cmまで接近!]

photo 16
ISO100 1/40sec f3.5

photo 17
ISO100 1/50sec f3.5

photo 18
ISO125 1/100sec f3.5

photo 19
ISO200 0.6sec f32
DSC-T30の隠し球、それは超接写ができる拡大鏡モードである。ここまで接写ができるコンパクトデジカメは珍しいだろう。ノーマルモード、マクロモード、拡大鏡モードの順に並べてある(Photo 16、17、18)。これだけではどこが凄いのか分からない方もいるかもしれないので、デジタル一眼レフ+55mm MicroLensを使った場合と比較してみよう。こちらはプロ用機材でしかも接写専用レンズを付けている(Photo 19)。マクロレンズの強力な武器である深い絞りを使って被写界深度を稼ぎシャープなフォーカスと緻密な描写がポイントだ。

photo 20
ISO320 1/30sec f3.5
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※大容量データですので、
ご注意ください。
そしてこれがDSC-T30の拡大鏡モードだ(Photo 20)。手ブレを防ぐためか感度も自動的に設定されてしまう。この2枚はどちらも三脚を使っているので手ブレの恐れはない。拡大率だけをみると、一眼レフよりもこちらの方が大きく撮れている。しかし、ここで絞り開放はいかがなものだろう。接写の基本はできるだけ絞り込むことなのだから、三脚使用を前提にした絞り込みモードを作って欲しいものだ。

[カッコイイことは大切だ]
最後になったが、DSC-T30のデザインに関して思ったこと。液晶モニターの大型化に伴ってDSC-T9

photo 21
よりも大きくて重くなったが、全体のデザインはほぼ同じである。T9のブラックはマット仕上げに近い感じだったが、今回は光沢仕上げに近く、漆のように何度も繰り返して塗られて、厚みのあるぼってりとした黒に見える(Photo 21)。Cyber-shotのロゴは印刷からスジ彫りになり高級感アップ。SONYのロゴはセンターからサイドに移動してサイズも控えめになった。T9のユーザーから見ると大きいと思えるかもしれないが、俺のN

photo 22

photo 23
ikon『COOLPIX S1』と比べれば、3型液晶モニター搭載では、かなりコンパクトであることが分かるだろう(Photo 22)。3型液晶は広視野角で上からも見やすく、再生画面では詳細な撮影データが表示できる(Photo 23)。


photo 24
DSC-T30は優等生的なスペックを持った、隙のないデジカメだ。そしてブランド好きの日本人の心をくすぐるカールツァイスのバリオTスターレンズを搭載している(Photo 24)。店頭で見てもカッコイイ。手にとってみてもいい感じだ。ソニーがカッコイイデジカメを提案して、他のメーカーがそれに影響されるというパターンで、日本のデジカメはどんどん洗練されたデザインになってきた。特にNikonのコンパクトデジカメは、相当カッコよくなったと思う。もちろんソニー路線に反発するメーカーもあり、例えばパナソニックとキヤノンは、独自のデザインを貫いている。今年の夏は、デジタル一眼レフでも、ソニー対パナソニックの戦いの火ぶたが切って落とされる。カメラメーカーが独占していた、一眼レフのマーケットにこの2つメーカーが参入することで、もっとカッコイイ、デジタル一眼レフが生まれてくることに俺は期待している。