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●幅133×高さ78.5×奥行き74mm、約400g(本体のみ)
問い合わせ先 リコー
TEL 0120-000475

http://www.ricoh.co.jp

[防水カメラの歴史と変遷]

photo 01
防水カメラには、2つの路線があった。1963年に発売された、ニコン『NIKONOS』(Photo 01)に代表される水中撮影用のカメラ。これは水深50mも潜れるスキューダイビング用のカメラで水中専用レンズやストロボを含むシステムカメラである。もちろん陸上でも撮影できるので探検隊(死語)やクライマーにも愛用された。『NIKONOS』は一眼レフにもなったが、レンジファインダーの最終型は『NIKONOS V』(Photo 02)でありオレンジのボディがあった。 これは今でもちょっと欲しい。もう一つの路線は工事現場で提出書に添付するための写真を撮るためのカメラ。

photo 02

photo 03
こちらの元祖は1988年に発売されたコニカ『現場監督』である。 こちらは生活防水に加えて、防塵、防砂、耐ショックにも配慮され、軍手をしたままでも作業できるような大型ボタンやレバーを採用して、グリップは滑りにくいラバーが使われていた。現場監督を同社のロングセラーモデルとなり、何度もモデルチェンジを繰り返し(Photo 03)、 『デジタル現場監督』まで到達した。この2つはどちらもプロ用だったが、第3の路線としてアマチュア用の生活防水カメラというもあった。1979年6月に登場した富士写真フイルム『HD-1フジカ』が元祖である。

photo 04

photo 05
ボディにポリカーボネートを採用、合成ゴムや防水リングを使い、レンズは保護ガラス内に収めた。 いま見てもカッコイイカメラである。これにストロボとセルフタイマーが加わり、電源を単4電池2本にしたのが『HD-Sフジカ』が同年12月に追加発売された(Photo 04、05)。 このカメラもヒットして84年に深水2mまで潜れる『HD-M』通称タフガイに進化を遂げた(Photo 06)。当時、登山に明け暮れていた俺は速攻でタフガイをゲットした(Photo 07)。モーターによるフィルムの自動装填、巻き上げ、巻き戻しが出来た。この点だけ取り上げれば『NIKONOS』よりも進んでいたのだ。 実際にスキンダイビングにも使い水深10mぐらいまでは潜れることが分かった。

photo 06

photo 07
それ以上潜ると水圧でシャッターが押されたままになるらしいが、実際に体験したことはない。レンズはフジノン38mmF2.8で解像度が高くて発色も良かったが逆光に弱いのでいつも純正フードを付けたままにしていた。画像のストラップは絶対に壊れない自作品。長さの調整機能ナシ、ストラップはミシンで縫って、頑丈なリングでカメラを吊している。1986年には『HD-A』通称フジドンという手巻きのモデルが発売されたが、デザインはタフガイの方がいいと思う。富士写真フイルムの場合、デジカメになってからもHDシリーズは現場撮影用デジカメとして生き残った。

photo 08
そういえば1997年に3000台限定で『DS-10S』(Photo 08) が発売されたが、いかにも防水に見えるがケルトンモデルなだけで水中撮影は不可だった。スケルトンガールまで登場してかなり盛り上がっていたのだ(Photo 09、10)。このデジカメ、鑑定団に出したらいくらぐらいになるのか気になるところだ。HDシリーズの最新モデルは2004年に発売された『BIGJOB HD-1』で、同社のFinePixシリーズとは全く異なるユニークなデザインの日常生活防水デジカメとして異彩をはなっている。


photo 09

photo 10

[現場で使われるプロ用機材]
話を元に戻すと、このアマチュア用防水カメラはデジカメになってからはオリンパスμシリーズのおかげで小型軽量化の道を進み続けている。コニカミノルタがカメラ事業から撤退してしまった今日、現場監督の正当な後継者がリコー『Caplio500Gwide』なのである。その証拠に定価が10万3950円もする。普通の人なら、10万円も出してこんなに大きくてカッコワルイデジカメを買うわけないのだ。 さらに真面目に回答すると、国土交通省デジタル写真管理情報基準(案)に準拠する写真を撮るための「CALS」というモードがわざわざ付いているのだ(Photo 11) 。まあぶっちゃけ解像度が1280×960ピクセルになるだけなんだけどね。

photo 11

photo 12

photo 13

photo 14

photo 15

photo 16
あとNAMEという表示があるが、ここはテプラなどで会社の名前を貼り付けるスペースなのだ。なかなかプロ仕様でしょう! 外見はゴロッとしていてレンズは完全にカバーされているため収納時も全長は短くならず、持ち運びには不便だ(Photo 12)。厳密に言えばレンズは沈胴式なのだが、外側のカバーが固定されているのでダメなのだ。現場ですぐに使えるようにインターフェイスは極めて分かりやすい(Photo 13)。まず緑色が電源ボタン、黄色のボタンがズームミング。ADJ./MEMOボタンは好みの機能を2つまで割り振れる。液晶モニターは2.5型で8倍まで拡大できる(Photo 14)。ADJ./MEMOボタンを押すと、このように4項目が表示される(Photo 15)。左から、露出補正、ホワイトバランス、手ブレモードのオンオフ、ISO感度設定だ。手ブレモードは高感度式を採用。マニュアルで最高感度のISO1600まで設定可能。そしてオプションのワイドコンバージョンレンズを使えば22mmが使えるようになる(Photo 16)。

[気持ちよく写真が撮れるサイズ]

photo 17(1.9MB)
ISO64 1/90sec f3.1

photo 18(2.2MB)
ISO119 1/100sec f4.3

photo 19(1.7MB)
ISO64 1/200sec f3.8

photo 20(3.0MB)
ISO238 1/100sec f4.3

photo 21(3.1MB)
ISO148 1/100sec f4.3 -0.7

photo 22(2MB)
ISO96 1/30sec f2.5

photo 23(2.6MB)
ISO800 1/25sec f3.6

photo 24(3.0MB)
ISO800 1/30sec f2.5
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それでは普段はできない、雨の日の散歩に出掛けよう。傘は邪魔なのでマウンテンパーカのフードを被って歩き出す。雨が似合うと言えば紫陽花だ(Photo 17)。雨に濡れた花は瑞々しい感じで望遠を使えばバックもきれいにボケてくれる(Photo 18)。レンズに雨がかかると勝手にソフトフォーカスになってくれる(Photo 19)。露出補正も簡単なので、ちょっとオーバーだと思ったら、すぐに補正できる(Photo 20)。こちらが-0.7補正した画像だ(Photo 21)。今度は水中撮影を試しみる。洗面台に水を張って腕時計を沈めた。オートフォーカスのマクロモードでちゃんとピントが合った(Photo 22)。さらに近距離からウチのエビちゃんのびんに居候している巻き貝を撮影(Photo 23)。散歩中に見つけた火鉢の水槽でメダカを撮る。やっぱり動いているものは難しい(Photo 24)。このデジカメ小型化されたいないので、とても持ちやすく撮りやすい。光学手ブレ補正はないが、しっかりホールドできるのでブレにくいのだ。しかも光学ファインダーがあるのでカメラを顔に押しつけて撮れるのもいい。やはり携帯性と操作性は相反する立場にあったのだ。

[ある晴れた日の原宿]

photo 25(2.1MB)
ISO64 1/290sec f4.7

photo 26(2.0MB)
ISO64 1/270sec f4.7

photo 27(1.8MB)
ISO64 1/90sec f4.3

photo 28(2.7MB)
ISO64 1/380sec f2.5
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雨の日だけではもったいないので、晴れた日にも散歩に出た。22mmになるワイコンを付けて撮ってみよう(Photo 25)。完全な逆光なので左下にハレーションが出ている。やっぱり超広角にはフードが必要なのだが、純正品がないのが残念だ。こちらが28mmの画角だ(Photo 26)。もっと条件のいい光で撮った望遠側と広角側の画像も載せておこう(Photo 27、28)。それから、高感度の画像も、しかし室内が暗すぎて感度下げると手ブレしている。もしかしたら被写体ブレの可能性もあるけど(Photo 29、30、31、32、33、34)。


photo 29(3MB)
ISO1600 1/60sec f2.5

photo 30(3.1MB)
ISO800 1/18sec f2.5

photo 31(3.2MB)
ISO400 1/13sec f2.5

photo 32(3.1MB)
ISO200 1/6sec f2.5

photo 33(3MB)
ISO100 0.3sec f2.5

photo 34(3.0MB)
ISO64 0.5sec f2.5
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このデジカメは特に目立った機能はないが、スペックに現れない使い心地の良さがある。さらに絶対的な信頼性もある。使い込んでいくとカスタムメニューの保存とか、インターバルタイマーとか、10mまで届く内蔵ストロボとか、単3電池が使えるとか、かゆいところに手が届く設計であることが分かる。もし、なんらかの目的で探検隊が結成されたら、その胸に下げるのに相応しいデジタルカメラだと思う。