●幅147×高さ113×奥行き74mm
重量=約830g(本体のみ)
問い合わせ先=ニコン
TEL 0570-02-8000
http://www.nikon-image.com
[ニコンファン待望の新作]
キヤノン
『EOS 5D』
発表のニュースを聞いたとき全国ウン千万人のニコンファンは悔し涙に枕を濡らした。フルサイズ12.8メガピクセルのCMOSセンサー搭載。約秒3コマの連写速度で、約60枚の連続撮影、約0.2秒の高速起動、9点+アシスト6点AF搭載。2.5型、約23万画素液晶モニター、無線LAN対応、マグネシウム合金ボディなど数々な魅力的なスペックを満載。特に広角レンズ好きの俺にとって交換レンズの焦点距離が変わらないフルサイズのCMOSは非常に魅力的に思えた。しかもキヤノンのCMOSはノイズが少ないので常用感度ISO400は楽勝。場合によってはISO800でも1000でも印刷媒体に使えるクオリティを持っているのだ。
とはいえ、これだけニッコールレンズを抱えて、いまさらキヤノン党に転ぶわけにはいかない。どーする俺。しかたなく「キヤノンの周辺は甘い…」といった呪文を寝る前に唱えて誤魔化していたのだが、遂にニコンが新製品を発表してくれた。まずAPS-Cサイズ10.2メガピクセルの新開発CCD搭載。連写速度は秒5コマ、連続54枚、約0.15秒の高速起動、11点または7点のフォーカスエリア、2.5型、23万画素の液晶モニター、無線LAN対応、マグネシウム合金ボディと『EOS 5D』に負けないスペックを打ち出し、さらに専用バッテリーは約1800枚撮影できる高性能タイプを採用。そして
『D70s』
では、マニュアルフォーカスのニッコールレンズを装着した場合には露出計が使えなかったのだが、『D200』では露出計が使えるだけでなくレンズ焦点距離と開放絞り情報を登録させて、マニュアルと絞り優先AEに対応、絞り値を液晶表示パネルとファインダー内に表示できるようになった。気になるお値段は『EOS 5D』の実勢価格約37万8000円に比べて18万円も安い19万8000円(オープンプライス/予約実勢価格)である。一般の方及びメーカーがライバル機と想定している
『EOS 20D』
が実勢価格約18万7000円。あと1万1000円出せばバリバリ新製品の『D200』買えるのである。
[ファインダーが違う!]
photo 01
まあいろいろスペックを並べたが、俺が『D200』を買おうと決めたのはファインダーをのぞいた瞬間だ。10.2メガピクセルは別に必要ないと思っていたのが、このファインダーは今使っている『D70』とは段違いにいい。具体的にはファインダー倍率が約0.94倍なのだ。これに対して『D70』は倍率約0.75倍である。まあ、文字で書いても分かりにくいので画像にしてみた。まずこちらが『D70』(
Photo01
)。そして次が『D200』(
Photo02
)である。ファインダーに 『COOLPIX S1』を押し当てて撮影した画像で、どちらも同じ比率になるように縮小している。つまり『D200』の方がかなりデカク見えるのだ。分かりやすいように両方を重ねてみよう
photo 02
photo 03
(
Photo03
)。あくまでも大雑把な実験だが、実際にのぞいてみた印象もこのぐらい違うと思う。一眼レフの快感はファインダーをのぞくことなので、ここの出来がよければいま持っているレンズでも新たな感動がわき上がってくる。機会があればぜひのぞいて欲しいファインダーである。
photo 04
さらにしびれるのが2.5型の液晶モニターである(
Photo04
)。『D70』は2型で拡大率最大で4.7倍だったので、ホントにピントが合っているかどうかよく分からないことがあったが、今度は長さ比で最大約25倍(画像サイズL)まで拡大できる。手順は従来と同じで選択範囲を表示させて、拡大率をダイヤルで決めて、上下左右に動かして位置を決定(
Photo05
)、ポチッと押せば拡大される(
Photo06
)。
photo 05
photo 06
photo 07
photo 08
photo 09
photo 10
photo 11
photo 12
さらにカスタムファンクションを使えば、マルチセレクターのセンターを押すだけで6倍拡大するよう設定できる。液晶モニター側のインターフェイスも細かく変更されていて以前よりも使いやすくなった。CFカードのフタの開閉も専用ノブが付いて高級感&プロっぽい感じが出た。全体のサイズはそんなに大きくなった印象はなく、ちょっとグリップが太くなって、持つとズシリと重い感じを受ける(
Photo07
)。一部で不評だったカードスロットの差し込みも裏向きの斜め挿入から、表向きの水平挿入に改善された(
Photo08
)。それより私が個人的に嬉しいのはD環の復活だ(
Photo09
)。やっぱり一眼レフはこうでなきゃ。別に実用上不便はないが気分の問題。最後にマニュアルフォーカスレンズの 情報設定だが、この画面で入力する(
Photo10
)。これでこんなレンズやあんなレンズが使えるようになる(
Photo11、12
)。しかし、1本しか設定できないというのが非常に寂しい! っていうかいちいち設定するのがめんどくさい。これはファームウェアのアップデートかなにかで5本分ぐらい登録できるようにならないのだろうか。
[それで高感度はどうなの?]
いよいよ実写である。今回は気合いを入れてRAWで撮影した。このままでは見られないので『Photoshop CS』とニコン純正のプラグインを使ってJPEGにと思ったのだが、この方法だとExifデータが保存されないので却下。『Nikon Capture 4.4』を使えよという突っ込みもあるだろうが、試用期間オーバーで使えないのだ。バージョン4.4の製品版が出たら買う予定である。そこで同時記録した高画質JPEGの画像を無加工で載せる。レンズはトキナー
『AT-X124PRO DX』
である。絞り優先AEで絞りはf7.1に固定して、彩度High、シャープネス硬調、35mm換算で18mm相当で撮影。
photo 13(4.2MB)
ISO100
photo 14(4.2MB)
ISO200
photo 15(4.2MB)
ISO400
photo 16(4.4MB)
ISO640
photo 17(4.4MB)
ISO800
photo 18(4.5MB)
ISO1000
photo 19(4.6MB)
ISO1600
photo 20(4.8MB)
ISO1600+1段階増感
※右クリックから「保存」を選んでください。
※ファイルが大容量ですので、ご注意ください。
みなさんの感想はどうだろう。今度はもっと明るいところで撮影した画像である。これはRAWで撮影したものをリサイズしてJPEGで保存した。レンズはニッコールの50mm F1.4で、ISO100から640まではf1.8で撮影、1000から1600はf4で撮っている。えーと200は後で撮り直したのでf2.8。800はピンボケだったのでボツ。
photo 21
ISO100
photo 22
ISO200
photo 23
ISO400
photo 24
ISO640
photo 25
ISO1000
photo 26
ISO1250
photo 27
ISO1600
このように明るい場所なら、俺の判断ならISO1600でも問題なく印刷媒体に使えるレベルだ。これでもうキヤノンをうらやましがる必要はない。比較のために『D70』のRAWで撮影、同じくリサイズしたものを見てみよう。同じレンズだが、絞りは共通でf2.8で撮っている。
photo 28
ISO200
photo 29
ISO400
photo 30
ISO1000
photo 31
ISO1600
こうして比べてみるとやはり『D200』のISO1600と1000の画質が、かなり向上していることが分かるだろう。次に同じレンズを使って撮影した画像を見てみよう。『D70』のレンズキットに付属してる18〜70mmの広角側と望遠側である。
『D70』
photo 32
18mm
photo 33
70mm
『D200』
photo 34
18mm
photo 35
70mm
夕方なのでシャッター速度が遅くてブレてるようだ。ISO200と100で撮影しているので厳しいのだ。こんなときこそ無理せず高感度で撮ればよかった。ちょっと早足での紹介だったので『D200』の魅力を100%紹介できなかったが、製品が発売されたあかつきには速攻で購入して「検証工房」で長期レポートする予定なのでしばしお待ちくだされ。最後に秒5コマのシャッター音をおまけにつけておくのだ。ミラーショックが少なくて『D70』よりもブレにくい気がするのだが、気のせいだろうか。
シャッター音はこちら
個人的には今年発売されたデジカメで最も欲しいモデルである。